フリード(ホンダ) モデルチェンジ情報
ホンダ・フリードはコンパクトミニバンと言われるミニバンの小型車で、モビリオの後継車として発売されました。
コンセプトは、「運転しやすいサイズでなおかつ室内空間にもゆとりあるコンパクトミニバン」。中型サイズのミニバンは運転するには大きすぎるという層をターゲットにしています。
- Chapter
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代(GB3/4/GP3型・2008年〜2016年) 解説
- 2代目(GB5/6/7/8型・2016年〜) 解説
- 競合車との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
モデルチェンジの歴史・略年表

2008年 | 初代発売 |
---|---|
2010年 | マイナーチェンジ |
2011年 | マイナーチェンジ |
2014年 | マイナーチェンジ |
2016年 | フルモデルチェンジ 2代目発売 |
2019年 | マイナーチェンジ |
初代(GB3/4/GP3型・2008年〜2016年) 解説

外観
機能的かつシンプルな、実寸以上にゆとりを感じさせるデザインです。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4215mm | 1695mm | 1715mm |
インテリア/装備

プラットフォームは、2代目フィットのものをベースに前輪以降のフロアパンを新規開発しています。
フィットやモビリオなどとは異なり燃料タンクを2列目下に設置しているため、背の高い荷物を収納するためのシートアレンジはできませんが、1列目のシート下に空間が生まれ、2列目乗員の足元スペースが広がりました。
3列シート仕様(7人乗り・8人乗り)と2列シート仕様(5人乗り)の「FREX」が用意されました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2625mm | 1440mm | 1265mm |
走行性能/燃費性能

エンジンは、モビリオやモビリオスパイクと同じ1.5Lですが、2代目フィットと同様にi-VTEC化され、燃費と動力性能が向上しました。
最高出力は87Kw、最大トルクは144Nm、燃費性能は16.4Km/Lとなっています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
初代フリードでは、合計3回のマイナーチェンジが行われました。

1度目のマイナーチェンジは2010年に行われています。
内装面ではフロントのドアライニングが布張りに、インパネの一部がシルバー塗装にそれぞれ変更され質感を高めると共に、メーターにブルー照明が採用され、シート表皮も変更されました。
「G・ジャストセレクション」、「Gエアロ」、「FLEX」、「FLEXエアロ」には後方視覚支援ミラーと車速連動オートドアロック(テールゲート連動)が標準装備されました。
また「G・ジャストセレクション」と「FLEX」にはハーフシェードフロントウィンドウが、「Gエアロ」と「FLEXエアロ」にはドリンクホルダー照明がそれぞれ追加装備されました。
CVTのフリクション低減などの改良を行い、燃費を向上すると共に、エンジン・トランスミッション・エアコンを協調制御して実用燃費向上に寄与する「ECONモード」が追加されました。

2度目のマイナーチェンジは2011年に行われ、3列目シートを3席から2席に減らし占有スペースを拡大(これにより、6人乗り仕様・7人乗り仕様に変更)するとともに、アームレストをタイプ別設定しました。
全タイプでVSA・ヒルスタートアシストシステム・3点式ELRシートベルト(全席)を標準装備し、リアコンビネーションランプはメッキとクリアに変更し、ストップランプとテールランプにはLEDを採用しました。
「G」・「G・ジャストセレクション」にはクローム調ヘッドライトガーニッシュを採用。「Gエアロ」にはクロームメッキの専用フロントグリル、ダーククローム調のヘッドライトガーニッシュ、ワイド感を強調するエアロフォルム・バンパーを採用しました。
また、フロントウィンドウに遮音機能付ガラスを追加するとともに吸音・遮音材の追加により静寂性も実現しました。
タイプ体系は「フリードスパイク」と同一の「G」「G・ジャストセレクション」「Gエアロ」に揃えられるとともに、3列シート車の上級仕様「Giエアロ」及び、「フリードスパイク」への統合により2列シート車の「FLEX」を廃止しました。
この度のマイナーチェンジではハイブリッド仕様を追加し、クロームメッキとクリアブルー塗装を施した専用フロントグリルや、メッキ+クリアブルーのヘッドライトガーニッシュなどを採用した専用デザインが採用されました。
1.5L i-VTECとIMAを組み合わせた独自のハイブリッドシステム、ECONモード、エコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)の装備により、JC08モード走行で21.6km/Lの低燃費を実現しました。
IMAバッテリーの搭載によるフロア高の上昇をシート脚部の見直しにより抑えたことで、ガソリン車と同等の居住空間を実現しました。

3度目のマイナーチェンジは2014年に行われました。
フロントデザイン(グリル・バンパーガーニッシュ)が変更され、リアコンビランプのブレーキ発光面も赤に変更。
スーパーUVカット・フロントドアガラスとアレルクリーンシートを全タイプに、プラズマクラスター技術を備えたフルオート・エアコンディショナーを「G」を除く全タイプにそれぞれ標準装備しました。
また、ボディカラーに「プレミアムディープロッソ・パール(オプションカラー)」を追加。
「Gエアロ」及び「グランパッケージ」を装着した「Hybrid・ジャストセレクション」は、ボディカラーで「ホワイトオーキッド・パール」「プレミアムスパークルブラック・パール」「プレミアムディープロッソ・パール」を選択した場合、インテリアカラー(シート・ドアライニング・インパネ加飾)でシナモンを指定できるようになりました。
特別仕様車
・G・ジャストセレクション+(2013年)
「G」と「Hybrid」の「ジャストセレクション」をベースに、スーパーUVカット・フロントドアガラスとナビ装着用スペシャルパッケージを装備(ベース車に標準装備されている後方視界支援ミラー、センタードリンクホルダーは非装備化)し、プライムスムース&スウェード調ファブリックコンビシートも特別装備したモデルです。
・クールエディション(2013年)
「Gエアロ」をベースに、プライムスムース&スウェード調ファブリックコンビシートとナビ装着用スペシャルパッケージを装備し、フロントグリルとリアライセンスガーニッシュにダーククロムメッキを、ステアリングホイールとセレクトレバーに本革巻をそれぞれ施した特別仕様車です。
各グレードについて
・G
ベーシックグレードです。
・G Lパッケージ
リアスライドドアイージークローザー&パワースライドドア、フルオートエアコン、ドアミラーウインカーを搭載したグレードです。
・Gエアロ
ダークシルバーメタリック塗装センターパネルやテレスコピック&チルトステアリングも装備するスポーティグレードです。
・Gエアロ Lパッケージ
Gエアロにリアスライドドアイージークローザー&パワースライドドア、フルオートエアコン、ドアミラーウインカーを搭載したグレードです。
・Giエアロ
最上級グレードです。
初代フリードのグレード一覧・カタログ
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