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中古でトヨタ RAV4を買うならこのモデルがオススメ!

トヨタ RAV4

FFをベースとした都市型SUVの元祖であるトヨタ RAV4は1994年にデビューしました。

それまでのピックアップトラックやクロカン四駆から、おもに舗装路で乗るクロスオーバーSUVとして快適性を引き上げ、SUVの岐路になったモデルです。

2018年に日本で復活をはたした現行(5代目)RAV4は、高い悪路走破性を付加して商品力をアップしています。

Chapter
都市型SUVの元祖はコンパクトSUVだった
ボディサイズの拡大で海外市場に対応した2代目
"先代"不在のRAV4。3代目か現行型を買うかが現実的
RAV4の中古車は、安全性で優先するなら現行型、価格を優先するなら3代目がおすすめ

都市型SUVの元祖はコンパクトSUVだった

トヨタ RAV4 初代

SMAPの木村拓哉さんをCMに起用したことでも話題になった初代RAV4は、1994年5月に誕生しました。

ラダーフレームを使った無骨なイメージのクロカン四駆やRVなどとは異なり、スマートを前面に押し出した街乗りのコンパクトSUVとしてアピール。余談ですが、筆者は木村拓哉さんと同い年だけにCMをよく覚えています。

当時RV専門誌の編集者だった私は、同年秋にアコードをベースにしてホンダが初代オデッセイを誕生させたのも含めて、セダンやステーションワゴン、クロカン系4WD、スペシャリティカー以外の新しいジャンルが生まれてくるのを目撃してきました。

初代RAV4は、80年代から90年代にかけて流行したスペシャリティカーに変わる存在として提案されたといっていいかもしれません。デビュー時、3ドアのみの設定だった初代RAV4のフォルムを見てもそれがうかがえます。

初代のボディサイズは、全長3,695mm×全幅1,695mm×全高1,655mmとコンパクトで、現在のダイハツ ロッキー/トヨタ ライズよりもコンパクト。なお、翌95年には5ドア版が追加されました。

ボディサイズの拡大で海外市場に対応した2代目

2000年5月にリリースされた2代目は、海外での商品力向上を狙い、5ドアのボディサイズは全長4,145mm×全幅1,735mm×全高1,680〜1,690mmに拡大。

3ドアは、全長3,750mmと短いものの、全幅を5ドアと同じ1,735mmに広げ、居住性を高めていました。

2005年11月登場の3代目になるとついに3ドアが廃止され、全長4,335mm×全幅1,815mm×全高1,685mmとさらにサイズアップが図られています。

このころにはライバルも数多く登場し、日本では販売面でやや苦戦。4代目ではついに日本市場から姿を消します。

なお2007年には、RAV4のロングボディをベースとした高級SUVのヴァンガードも発売され、同時に2016年夏頃まで3代目RAV4も継続販売されていました。

日本における3代目までのRAV4は、FFをベースに、4WDを設定し、タウンユースを見据えたSUVとしての走り、快適性を備えています。

"先代"不在のRAV4。3代目か現行型を買うかが現実的

トヨタ RAV4 3代目

2021年5月現在、中古車でRAV4を狙う際に難しいのは、海外では4代目である"先代"モデルが日本では不在であることです。

30系である3代目RAV4は、2005年から継続販売も含めて2016年までという異例の長寿モデルだったにも関わらず、中古車市場のタマ数は少なめ。モデルライフが異例に長かったことで、登場初期と販売後期では年数も10年以上の差があります。

価格は高い物件でも比較的こなれていて、コンパクトなボディに最小回転半径は5.1mと小回りが利く大きすぎないサイズと、大人4人が十分に座れるキャビン荷物もたっぷり積めるラゲッジルーム(通常時の荷室容量は450L)。など、ユーザーのニーズに合致すれば選択する手もありそう。

ただし、衝突被害軽減ブレーキなどを含む「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」は搭載されていません。

トヨタ RAV4

そのため、先進安全装備を重視するのなら「Toyota Safety Sense」が搭載されている、2019年に日本で発売された現行型の5代目(50系)が唯一の選択肢になります。

また現行RAV4は、FFベースのSUVでありながらも高い悪路走破性をセールスポイントのひとつにしており、4WDモデルだけで3タイプが設定されています。

そのなかの目玉である世界初の新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、4WDの価値である前後トルク配分に加えて、後輪トルクを左右独立で制御。

さらにハイブリッド仕様の4WDは、新しい「E-Four」を設定しています。ガソリン車には、FFと4WDを電子制御で切り替える「ダイナミックトルクコントロール4WD」も設定しています。

FFか4WDか、ガソリン車かハイブリッド車か、だけでなく、4WDを選ぶ際にも予算に応じて使い方や欲しい性能を明確にする必要があります。

通常の雪道などであれば「ダイナミックトルクコントロール4WD」やE-Fourでも不足はないはず。

より高い回頭性や走りの良さも追求するのであれば、価格は高めですが、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」搭載車を選択するのがオススメ。

筆者もオフロードコースなどで何度か走らせましたが、悪路でも自由自在のハンドリングと安定感を堪能できました。

ほかにも、よりタフさを感じさせるエクステリアデザインやTNGA化された走り(安全性能ももちろん)の良さ、大人4人がゆったりくつろげる前後シート、580L-1185L(ラゲッジボード下段時)という大容量を誇るラゲッジスペースなども魅力です。

いっぽうで、ボディサイズは全長4,600mm×全幅1,855mm×1,685mmという堂々たる大きさなので、5.5〜5.7mという最小回転半径を含めて取り回しや駐車場の確認などは欠かせません。

RAV4の中古車は、安全性で優先するなら現行型、価格を優先するなら3代目がおすすめ

トヨタ RAV4

トヨタRAV4の場合、先述のように先進安全装備の有無で3代目か現行型を選ぶのかが決まります。

3代目はタマ数こそ少なめではあるものの、値ごろ感のある物件も多いようです。しかし、個人的には衝突被害軽減ブレーキなどはいまや不可欠だと思います。

なお衝突被害軽減ブレーキは、新型車については2021年11月(日本車の場合)から義務化されるほどです。後付できるタイプもありますので検討する価値はありそうです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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