MRワゴン(スズキ) モデルチェンジ情報
MRワゴンは、スズキの軽トールワゴンです。車名のMRは、後車軸直前にエンジンを搭載したミッドシップレイアウトであることに由来しています。
発売当初は、ボンネットからバックドアまで一体となったスタイリッシュなモノフォルムとした外観や、FF軽乗用車の中で最長の室内長を実現した室内が大きな特徴でした。
3代目から、ターゲットを若い主婦層から若者層に変えるといった変更がありましたが、現在は販売終了となっています。
なお、日産自動車に「モコ」としてOEM供給されていました。
3代目 MF33S型(2011年〜2016年)解説

外観
ターゲットを主婦層から若年層に切り替え、「低燃費・広い室内空間・個性派デザインを採用した新感覚軽ワゴン」として開発されました。
個性的なスタイリングと広々としたキャビンを実現するため、ホイールベースを先代に比べ65mm拡大。結果、ワゴンRやパレットよりも25mm長く、スズキの軽乗用車の中で最も長い2,425mmとなりました。
フロントフェイスはラウンドされた面編成に半円モチーフのヘッドランプを採用し、Aピラーも前席の開放感を確保するために先代よりも角度を起こしました。
リアのコンビネーションランプにも半円モチーフを採用し、幅広感を強調させるため、リアウィンドー、ルーフエンドガーニッシュと共に一体に見せる黒基調としました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3395mm | 1475mm | 1625mm |
インテリア/装備

オーディオは静電容量式タッチパネル式を採用。指先で軽く触れたり、スライドするだけで簡単に操作できるほか、iPodやUSBメモリと接続できるUSBソケットやスムーズな駐車を可能にするバックモニターを搭載しました。

また、インパネトレーが配置されており、エアコン・シフトレバーの上にある中央のトレーはUSBで接続したデジタルオーディオプレーヤーや携帯電話などに、助手席側のトレーは箱型のティッシュペーパーがそのまま収納できるスペースを確保しました。
運転席側のアンダートレーはETC車載器を設置できるようになっています。
さらに、「G」・「T」には3代目ソリオにも採用されているワンアクションでフラットスペースな荷室展開が可能なダブルフォールディングリアシートを装備しています。
左右独立のスライド式ラゲッジボードを採用することにより、リアシートのスライド位置に関係なくほぼフラットな荷室にすることができます。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2065mm | 1285mm | 1260mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは軽量・コンパクトに収め、低燃費・低回転域のトルク向上・静粛性を実現した新開発のR06A型を採用しています。
最高出力は38Kw、最大トルクは63Nm、燃費性能(JCO8)は30km/Lとなっています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
3代目MRワゴンにおいて、マイナーチェンジは行われませんでした。
特別仕様車

・10thアニバーサリーリミテッド(2011年)
フロントメッキグリル、ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、14インチアルミホイール、オートライトシステム、専用ファブリックシート表皮、専用ドアトリムクロス、6スピーカー、専用エンブレム(バックドア貼付)を装備して充実仕様とするとともに、車両同梱品として誕生10年記念ロゴ入りの専用携帯リモコンカバーを用意した特別仕様車です。

・Xセレクション(2012年)
ブラックのフロントメッキグリル、14インチアルミホイール、専用エンブレム、専用ファブリックシート表皮、専用ドアトリムクロス、専用リモコンカバー(車両同梱品)、ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、オートライトシステム、6スピーカー(既存のフロント2スピーカーにリアとツイーターを追加)を装備し、本革巻ステアリングホイールとシフトノブに一部ピアノブラック調を、インサイドドアハンドルとエアコンルーバーリングにメッキを採用した特別仕様車です。
各グレードについて
・G
ベーシックグレードです。
・X
フルオートエアコンやキーレスプッシュスタートシステム、チルトステアリングや運転席シートリフター、160mmスライド可能な分割可倒式リヤシートを採用したグレードです。
・T
ターボエンジン搭載で、14インチアルミホイール、本革巻きステアリング装着により走行性能を高めたグレードです。
3代目MRワゴンのグレード一覧
・MRワゴン 2011年01月モデル
・MRワゴン 2011年03月モデル
・MRワゴン 2012年02月モデル
・MRワゴン 2012年05月モデル
・MRワゴン 2013年08月モデル