ミライース(ダイハツ) モデルチェンジ情報
ミライースは、ダイハツの看板車種であるミラシリーズの軽セダンです。
燃費性能の良さと低価格を求めるユーザーの増加を受けて、「第3のエコカー」というコンセプトのもと開発されました。
低価格と燃費性能の高さを実現するために採用されたのが「イーステクノロジー」で、既存の技術や装備を徹底的に見直すことで、価格を抑えつつ燃費性能が従来比40%も向上することに成功しました。
こうしたことを受けて、ミラシリーズの中ではもっとも売れ筋のクルマとなり、軽自動車で年間販売台数1位にもなったクルマとなりました。
- Chapter
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代 LA300S/310S型(2011年〜2017年)解説
- 2代目 LA350S/360S型(2017年〜)解説
- 競合車との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
モデルチェンジの歴史・略年表

2011年 | 初代発売 |
---|---|
2013年 | マイナーチェンジ |
2017年 | フルモデルチェンジ 2代目発売 |
初代 LA300S/310S型(2011年〜2017年)解説

外観
ボディカラーは11色(単色9色、ツートンカラーが2色)というカラーバリエーションです。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,500mm |
インテリア/装備

小さいボディサイズながら、ゆとりある室内空間を実現しています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,920mm | 1,350mm | 1,240mm |
走行性能/燃費性能
エンジンはツインカムDVVT3気筒12バルブエンジンのTOPAZ NEO(トパーズネオ)エンジンです。
最高出力は36Kw、最大トルクは57Nm、燃費性能は32.2~35.2Km/lです。
ダイハツ・ミライースはエネルギーを効率よく使う工夫を重ねた「イーステクノロジー」を採用することにより、35.5km/lというすぐれた低燃費を実現しました。
「イーステクノロジー」は、停車の少し前からエンジンが自動的にとまり低燃費となる「新エコアイドル」や、エンジンにデュアルインジェクタを採用することによる熱効率を高めることなどから構成されています。
安全性能
ダイハツ・ミライースは、国道交通省と独立行政法人自動車事故対策機構による予防安全性能評価で先進安全車(ASV)の評価を獲得しています。
ミライースには予防安全装備のパッケージ「スマートアシスト」が搭載されています。
・低速域衝突回避支援ブレーキ機能(自動ブレーキ)
4~30Km/hで走行しているときに、前方20m以内に車両があることをレーダーが検知したら自動ブレーキが作動して減速する、衝突回避や被害軽減のための機能です。
・誤発進抑制制御機能
前方に車両や壁といった障害物をレーダーが検知しているときに、アクセルを踏み込んだ場合に、エンジンが出力を抑え急発進を抑える機能です。
・先行車発進通知機能
信号待ちのときに、先行車両が発信しても気づいていないといったことを防ぐ、通知機能です。
その他、衝突時にも衝撃を軽減する衝突安全ボディ「TAF」やクルマの各所に衝撃緩和装備を搭載し、歩行者保護性能を高めています。
また、エアバッグは、運転席、助手席はもちろん、一部グレードにはサイドにも搭載しています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2013年にマイナーチェンジが行われました。
「e:Sテクノロジー」が進化し、パワートレーンはEGRクーラーの採用により再循環させる排出ガスの温度を低減したことで異常燃焼を抑制し、点火タイミングの最適化によりガソリンの噴出量を少なくすることによりさらなる低燃費化を実現しました。
同時にクリーンな排出ガスを維持する「クールドi-EGR」を採用するとともに、チェーンの低フリクション化やCVT制御の見直しによる更なるハイギヤ化により低燃費と走りを両立しました。
また、エコマネジメントは「eco IDLE」の停車前アイドリングストップのタイミングを約11km/h以下に早め、エコ発電制御はオルタネーターを発電効率が高い高性能型に変更したことで燃費効率を高め、JC08モード燃費で2WD車は33.4km/L、4WD車は30.4km/Lにそれぞれ向上しました。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(JC08) | |
---|---|---|---|
変更前 | 38Kw | 60Nm | 30Km/L |
変更後 | 36Kw | 57Nm | 35Km/L |

車両はフロントバンパーに前方からくる風を素早くスムーズに後方へ流す「エアロコーナー」と称するデザインやタイヤディフレクタを採用しました。
静粛性と乗り心地を高めた「ファン&リラックスドライブコンセプト」が採用され、インパネセンター部(G/Gf"SA"のみ)およびフロントグリルのデザインが変更されました。
また、リアコンビランプのクリアクリスタル化が行われました。
シート表皮はグレーに変更されました。
さらに、2WD車は空力性能改善の為フロアアンダーカバーやローダウンサスペンションを採用、4WD車はリアデファレンシャルギアを改良しました。
安全性能も強化され、60km/h以上で走行中に強くブレーキを踏み込んだ場合にブレーキランプの点灯と同時にハザードランプを自動点滅することで後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルを全車に採用。
ともに、5代目・後期型ムーヴに採用した低速域衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、VSC&TRCの4つの機能で構成される衝突回避支援システム、「スマートアシスト」(以下「スマアシ」)を一部のグレードに採用しました。
特別仕様車
・メモリアルエディション(2012年)
キーレスエントリー、「X」・「Xf」に標準装備されているメッキオーナメント付ウレタンステアリングホイールとセキュリティアラームを特別装備した特別仕様車です。
・スマートセレクションSA(2014年)
スマアシ、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、スーパーエアクリーンフィルターを標準装備し購入しやすい価格設定にした特別仕様車です。
・X"Limited SA"・Xf"Limited SA"(2015年)
「X」・「Xf」をベースに、スマアシの標準装備に加え、外観はダークメッキグリルと専用14インチアルミホイールを装備しています。内装ではブラックシート表皮とプレミアムシャインブラックのオーディオパネルを採用した特別仕様車です。
・35th Anniversary ゴールドエディション SA(2015年)
「X"SA"」・「Xf"SA"」・「G"SA」・「Gf"SA"」をベースに、外観はフロントグリルをゴールド&ダークメッキ仕様に、ドアアウターハンドルをゴールド仕様にそれぞれ変更し、専用デザインの14インチアルミホイールと専用Anniversary エンブレム(フロントフェンダー・バックドア)を装備しています。
内装はメーカーオプション「ブラックインテリアパック」の一部を標準化し、オーディオパネルをプレミアムシャインブラックに(「X」・「Xf」のみ、「G」・「Gf」はベース車に標準装備)、シート表皮をブラックにそれぞれ変更したほか、ベース車に標準装備されているインテグレートCD・AM/FM付ステレオのフェイスプレートをゴールドに変更した特別仕様車です。
各グレードについて
・G
最上級グレードです。エアバッグは運転席助手席に加えてサイドにも搭載され、エアコンはオート、そしてホールはアルミホイールです。
・G SA
グレードGに安全装置パッケージのスマートアシストを搭載したグレードです。
・X
グレードDの装備にキーレスエントリーが追加されたグレードです。
・X SA
グレードXに安全装置スマートアシストが搭載されたグレードです。
・L
グレードDに、AM/FMラジオ、CDプレーヤー、スピーカーなどが搭載されたグレードです。
・L SA
グレードLに安全装置スマートアシストが搭載されたグレードです。
・D
最廉価グレードです。
・Gf
グレードGの4WDタイプです。
・Gf SA
グレードGfに安全装置スマートアシストが搭載されたグレードです。
・Xf
グレードXの4WDタイプです。
・Xf SA
グレードXfに安全装置スマートアシストが搭載されたグレードです。
・Lf
グレードLの4WDタイプです。
・Lf SA
グレードLfに安全装置スマートアシストが搭載されたグレードです。
初代ミライースのグレード一覧
・ミライース 2011年09月モデル
・ミライース 2012年05月モデル