ワゴンR(スズキ) モデルチェンジ情報
車高が高くゆったりとした空間の軽のトールワゴンは、今でこそ当たり前になり、男性が乗ることも普通のことです。しかしかつては、軽自動車といえば小さく狭く女性向けの車とされてきました。
今から約25年前に登場した車高の高いトールワゴンのスズキ・ワゴンRは、従来の軽自動車のイメージを覆した、まさに軽自動車の革命児でした。
ワゴンRは、”男性にも支持される軽自動車を”という目的で開発され、スズキの狙い通り男性にも支持される軽自動車となりました。
発売開始から約25年たった現在、5回のモデルチェンジを経てハイブリッドモデルもある、軽自動車でもっとも売れている車のひとつとなっています。
競合車との比較
ワゴンRは軽のトールワゴンカテゴリを代表するクルマですが、そのライバル車として、ホンダのN-WGN、そしてダイハツのムーヴがあげられます。
そこで、これら3車種を比較してみます。
vs ホンダ・N-WGN、ダイハツ・ムーヴ
軽のトールワゴンカテゴリで人気を分け合う3車種だけあって、スペックと価格だけでは甲乙つけがたいです。
燃費性能については、エネチャージを搭載したワゴンRのハイブリッドモデルは確かに性能が高いとはいえ、N-WGNやムーブのもっとも燃費のいいモデルと比べて大圧倒的な性能。というほどでもありません。
ガソリンモデルの燃費性能は、3車種とも似たようなものです。
走行性能を見ると、ワゴンRの非力さが目についてしまいますね。
ワゴンRのメリットとしてゆったりとした室内があげられますが、確かに、他の2車種に比べて、室内長はもっとも長くとられており、ライバル車との比較で、ワゴンRの大きなメリットと言えるでしょう。
5代目ワゴンRまで自動ブレーキをはじめとする先進安全システムを搭載していなかったことは、他の2車に比べてワゴンRの大きな弱点であったのですが、6代目で安全装備が充実し、弱点を克服したと言えます。
好みの別れるカラーバリエーションやインテリアを気にしなければ、広い室内空間を重視するのならワゴンRを選択し、非力さが気になるということであれば他の2車種のうちいずれかから選択するということになるでしょう。
スズキ・ワゴンR | ホンダ・N-WGN | ダイハツ・ムーヴ | |
---|---|---|---|
希望小売価格 | 107.9万円~153万円 | 109~145万円 | 131.7~150.6万円 |
ボディサイズ(mm) 全長×全幅×全高 | 3395×1475×1650 | 3395×1475×1655~1670 | 3395×1475×1630 |
室内寸法 長さ×幅×高さ | 2450×1355×1265 | 2055×1355×1300 | 2080×1320×1280 |
最高出力 | ガソリン 38Kw モーター※2.3Kw | ガソリン 43~47Kw | 38~47Kw |
最大トルク | ガソリン 60Nm モーター※50Nm | ガソリン 65~104Nm | 60~92Nm |
燃費性能 | ガソリン 26.8Km/L ハイブリッド 33.4Km/L | ガソリン24.2~29.4Km/L | 25.6~31.0Km/L |
今後のフルモデルチェンジ予定
最新の6代目モデル発表から4年が経ち、2021年8月にマイナーチェンジが行われる予定です。
まとめ
発売から25年たち、軽自動車市場ではトップシェアでありつづけているスズキのワゴンR。
ワゴンRの歴史を見ると、ユーザーのニーズをきめ細かく拾い上げて、多くのマイナーチェンジや特別仕様車、豊富なラインナップで応えてきました。
不断のコストダウンの努力を行ってきたことも、ユーザーの支持を得られてきた原因でしょう。
中古車でも選択肢はとても豊富で、ニーズに合う中古車が見つからない。ということはないはずです。