ワゴンR(スズキ) モデルチェンジ情報
車高が高くゆったりとした空間の軽のトールワゴンは、今でこそ当たり前になり、男性が乗ることも普通のことです。しかしかつては、軽自動車といえば小さく狭く女性向けの車とされてきました。
今から約25年前に登場した車高の高いトールワゴンのスズキ・ワゴンRは、従来の軽自動車のイメージを覆した、まさに軽自動車の革命児でした。
ワゴンRは、”男性にも支持される軽自動車を”という目的で開発され、スズキの狙い通り男性にも支持される軽自動車となりました。
発売開始から約25年たった現在、5回のモデルチェンジを経てハイブリッドモデルもある、軽自動車でもっとも売れている車のひとつとなっています。
5代目 MH34S/44S型(2012年〜2017年)
「ENE-CHARGE(エネチャージ)」や「ECO-COOL(エコクール)」など、低燃費化技術や軽量化技術などが盛り込まれた次世代環境技術「SUZUKI GREEN Technology(スズキグリーンテクノロジー)」を採用した第1弾の車種として開発されました。
エネチャージは、無駄なガソリンを極力使わずに発電するスズキの省エネ技術です。
エンジンは、車を動かすだけでなく、エアコンやオーディオといった車で使われる電気を発電する役割もありますが、エネチャージは、発電のためのガソリンの消費を極力減らすように作られた仕組みです。このガソリンの節約のために使われているものが「減速エネルギー」です。
走行中、アクセルから足をはなすとエンジンにガソリンが供給されることはありませんが、減速しながらもそれまでの勢いで車はしばらく走行し、タイヤとエンジンはつながっているのでその間もエンジンは動いています。
このときのエンジンを動かしているエネルギーのことを減速エネルギーといいます。そして、エネチャージでは減速エネルギーを発電に利用することで、発電のためのガソリンの消費を減らすことを可能にしています。
出典:http://www.suzuki.co.jp/taikan_enecharge/enecharge/
エコクールは、エンジン停止中でも冷風を送ることで室温の上昇を抑え、アイドリングストップ時間を拡大するスズキの技術です。
一般的に、アイドリングストップでのエンジン停止中にはエアコンが切れて送風のみになることが多いですが、エコクールでは、蓄冷剤を搭載することでエンジン停止中でも冷気が送風される仕組みとなっています。
外観
フロントマスクはより力強く、上質なデザインとなっており、ワゴンRは縦型ヘッドランプを外側に張り出させてワイド感を強調し、メッキグリルをグレードFXにも採用しています。
フロントピラーに「NSafe-FORM-LT」を軽自動車で初めて採用し、外板、内装、足回りなどの素材を見直すことで最大70kgの軽量化を達成しています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,660mm |
インテリア/装備
メーターは「ワゴンR」もタコメーター付の3眼メーターに戻され、エコドライブアシスト照明とエコスコア(採点機能)を追加しています。
走行性能/燃費性能
エンジンをR06A型へ置換するとともに、副変速機構付CVTの改良、走行抵抗の低減を行ったことで、JC08モード燃費でNA・2WD車は28.8km/L、ターボ・2WD車は26.8km/Lの低燃費を実現しました。
プラットフォームの一新により、ホイールベースは2,425mmに拡大した一方、最小回転半径を4.4mに抑えて取り回しの良さを継承しています。
最初期モデル | 最終モデル | |
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駆動方式 | FF/4WD | FF/4WD |
シフト | CVT | CVT/5MT |
最高出力 | 38Kw | 38Kw |
最大トルク | 63Nm | 63Nm |
燃費性能 | 27.8Km/L~28.8Km/L | 24.2Km/L~33Km/L |
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2014年にマイナーチェンジが行われました。
グレードFZに、スターターモーター機能とモーターアシスト機能を兼ねるモーター機能付発電機(ISG)を用いた簡易型ハイブリッド(マイルドハイブリッド)システム「S-エネチャージ」を搭載しました。
「S-エネチャージ」は、15〜85km/hの加速時に、減速時に蓄えられた電力をモーターアシストに用いることでエンジン負担を軽減し、加速時の燃料消費を抑制します。
スターターモーター機能により静かでスムーズなエンジン再始動を実現するとともに、再アイドリングストップ可能な速度を引き下げてアイドリングストップの頻度を増やしたことで燃費向上に貢献しています。
アイドリングストップシステムにブレーキストロークセンサーを新たに搭載したことで意図しないエンジン再起動を抑えました。
R06A型エンジンは改良されて、エンジン圧縮比の向上・燃焼改善・摩擦抵抗低減・パワートレイン制御最適化が行われ、ISGの搭載に合わせて補強ベルトシステムなどを変更しました。
また、ヘッドランプとリアコンビランプにブルー加飾を施し、青く点灯するLEDイルミネーションランプを装備しています。
14インチアルミホイールは細く立体的なスポーク形状に変更しました。
グレードFAと既存のFXはフロントグリルをブラック基調に変更してサイドと下部にメッキが配され、フロントバンパーはシンプルな造形のデザインに変え、内装色はダーク系を採用しました。
Tはフォグランプ外側にLEDイルミネーションランプを装備し、内装はブラック基調にシルバー加飾を施しました。また、クルーズコントロールシステムを装備しました。
その他、FAの2WD車を除くCVT車はヒーター性能を向上させ、運転席シートヒーターをFAの2WD車を除く全車に標準装備し、「FA」を除く4WD・CVT車には助手席シートヒーターも装備しました。
FZはこれまでセットオプション設定だったレーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPを標準装備化し、FXのレーダーブレーキサポート装着車にはディスチャージヘッドランプ、オートライトシステム、キーレスプッシュスタートシステムのセットオプションが追加されました。
特別仕様車
・20周年記念車(2013年)
「FXリミテッド」をベースにした特別仕様車。専用デザインに変更したフロントメッキグリルやヘッドランプにブラックメッキを施しています。
バックドアを除くカラードドアハンドルはスチールシルバーメタリックに変更し、15インチアルミホイールを装備。
左右フェンダーには記念車の証として「20th Anniversary」の専用エンブレムを装着。リアバンパーやLEDストップランプ内蔵のリアコンビネーションランプはスティングレー仕様とした。
内装はブラックで統一し、インサイドドアハンドルをメッキ化。
レーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPを標準装備するほか、オートライト付ディスチャージヘッドランプ、運転席シートヒーター、バニティーミラー(運転席・助手席)、フロントスタビライザーを装備しています。
各グレードについて
・FX
2012年から設定された標準グレードです。
・FX-E
2013年に設定されたFXの廉価モデルです。「FX」のCVT車からエネチャージ・アイドリングストップシステム・エコクールを非装備化することで価格を抑えました。
・FXリミテッド
2012年から設定。FXに下の装備を追加したグレードです。
・6スピーカー(リヤドア×2 ダッスボードツイーター×2)
・14インチアルミホイール
・チルトステアリング
・運転席シートリフター
・FZ
最上級グレードです。他のグレードに搭載されている装備に加えて次の装備を備えています。次の装備を備えています。
・ヘッドランプ(ブルーメッキ)、LEDイルミネーション(フロントグリル)
・ルーフアンテナ、ステアリングオーディオスイッチ、ステータスインフォメーションランプ、エネルギーフローインジケーター
・シルバーインサイドドアハンドル
・リヤコンビネーションランプ、S-エネチャージエンブレム(バックドア)
・FA
2014年から設定。最廉価グレードです。
このグレード独自の装備として、エコドライブインジケーターを装備しています。
5代目ワゴンRのグレード一覧
・ワゴンR 2012年09月モデル
・ワゴンR 2013年07月モデル
マイナーチェンジ後
・ワゴンR 2014年08月モデル