デミオ(マツダ) モデルチェンジ情報
日本では売れ筋のコンパクトカー。小型車は軽自動車も含めるとたくさんの車種があり、激戦市場ともいえるカテゴリーですが、20年以上も人気車種の座にあるのがマツダ・デミオです。
デミオが登場したのは1996年。華やかだったバブル景気が終わり、不況も本格化しはじめた年でした。
デミオ発売当時、マツダもまたバブル崩壊の影響で業績不振の状態でしたが、デミオの成功によりマツダは息を吹き返し、デミオはマツダの救世主とも言われる車となりました。
なお、2019年9月発売の4代目(一部改良モデル)以降、車名を日本国外向けと同じ「MAZDA2」に統一しています。
4代目(DJ系統・2014年〜2019年)
外観
2012年からマツダのクルマに採用されているデザインコンセプトが「魂動デザイン」です。このコンセプトのもと、マツダでは車に生命感、躍動感が感じられるようにするデザインを目指しています。
4代目デミオでもこのコンセプトのもとでのデザインが採用されました。
動物の鋭い目のようなLEDヘッドランプ、大径のタイヤに特徴があります。また、リヤのロゴも”Demio”から”DEMIO”に変更になりました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4060mm | 1695mm | 1500~1525mm |
インテリア/装備
運転席は、安全性を最優先したコンセプト「ヘッズ-アップ・コックピット」に基づいて設計され、運転のためのに必要な情報を扱うゾーンとそれ以外のコミュニケーション情報を扱うゾーンに大別して表示系や操作デバイスを配置しています。
走行性能/燃費性能
従来の1.3L、1.5Lガソリンエンジンに加え、ディーゼルエンジン車も初めて設定されました。
1.3リッター、1.5リッターガソリンエンジンは、3代目から導入されたSKYACTIVーG エンジンです。
また、ディーゼルエンジンは、1.5リッターの直噴ターボ仕様となっているSKYACTIV-Dエンジンを採用しています。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(JCO8) | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリン(SKYACTIV) | 68Kw | 121Nm | 20.6~24.6Km/L |
1.5Lガソリン | 85Kw | 148Nm | 19.2Km/L |
ディーゼル | 77Kw | 220~250Nm | 22.8~30Km/L |
安全性能
マツダの安全技術である「i-activsense」を採用した安全装備群を装備しています。
次の装備が装備されています。
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)
低速走行時の追突事故による被害を軽減するよう支援する仕組みです。グレード13C以外に装備されています。
・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
走行中に後側方からの接近車両を検知しドライバーに知らせる仕組みです。
・リア・クロス・トラフィックアラート(RCTA)
駐車場などでバック後退する際に接近してくる車両を検知しドライバーに知らせる仕組みです。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2016年にマイナーチェンジが行われ。Gベクタリングコントロールが搭載されました。
普段、ドライバーは、無意識でハンドルを左右に微調整してまっすぐに走るようにしているものなのですが、このGベクタリングコントロールが搭載されることで、その微調整の必要がほとんどなくなり、快適に運転をすることができるようになります。
また、マツダレーダークルーズコントロールが搭載されました。
マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)は、約35km/h~100km/hの設定した速度内での定速走行や、 前に走る車との車間距離を一定に保って追従走行が自動でできる機能です。
追従機能付きクルーズコントロールは高速道路走行時に便利で、かなり運転の負担軽減につながります。
また、ナチュラルサウンドスムーザーに加えて、ディーゼルエンジン音の静粛性を高めるナチュラルサウンド周波数コントロールが搭載されました。
なお、2019年9月の一部改良モデル以降は車名を日本国外向けと同じ「MAZDA2」に統一し、「デミオ」としての生産販売は終了しました。
特別仕様車
・Mid Century(ミッド・センチュリー)(2015年4月)
ガソリン車の13S L パッケージ、ディーゼル車のXD ツーリングLパッケージをベースととした特別仕様車です。
センター部分にエンボス加工を施した赤のシートをはじめ、赤・白・黒の色使いとした専用インテリア(布)を採用しています。
また、スーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)、運転席・助手席シートヒーター、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)も装備しています。
ボディカラーは専用インテリアの配色に合わせて、「ソウルレッドプレミアムメタリック(オプションカラー)」・「ジェットブラックマイカ」・「スノーフレイクホワイトパールマイカ(オプションカラー)」の3色が設定されています。
・Urban Stylish Mode(アーバン・スタイリッシュ・モード)(2015年4月)
ガソリン車の13S、ディーゼル車のXDをベースとした特別仕様車です。
ピンクのストライプを用いながらもピアノブラック、オフホワイト、シルバーで引き締めた専用インテリア(布)を採用しています。
併せて、アドバンストキー、フルオートエアコン、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、スーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)、運転席・助手席シートヒーターを装備したほか、「13S」にはフロントグリルガーニッシュ(ボディ同色塗装)も装備しました。
・BLACK LEATHER LIMITED(2015年12月)
ガソリン車、ディーゼル車それぞれの最上位グレード、13Sツーリング L パッケージとXD ツーリング L パッケージをベースとした特別仕様車です。
黒色の本革シート、グレーのファブリックやシルバーのストライプやステッチを配した専用インテリア、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)を特別装備しています。
・Tailored Brown(2016年10月)
13S ツーリングとXD ツーリングのAT車(i-ELOOP非搭載仕様)をベースに、ライトブラウン&ブラックを基本にオレンジのアクセントを加えたインテリアコーディネートを採用し、シートはキルティング加工を施した「グランリュクス」素材のシートを採用しています。
また、アルミホイールに高輝度ダーク塗装を施しています。
各グレードについて
・13C<ガソリンエンジン車>
最廉価グレードです。
・13S<ガソリンエンジン車>
13Cに安全装備のスマートシティブレーキサポートを装備したグレードです。
スマートシティブレーキサポートは、低速走行中に障害物を検知すると、自動的にブレーキがかかる仕組みです。
・13S ツーリング<ガソリンエンジン車>
13Sに高機能装備を追加したグレード。ヘッドランプはハロゲンからLEDになっています。
・13S ツーリング L パッケージ<ガソリンエンジン車>
ガソリンエンジン車の最上位パッケージです。シートはレザーシートとなっています。
・XD<ディーゼルエンジン車>
ディーゼルエンジン車の最廉価グレードです。ガソリンの13Cには装備されていないシティブレーキサポートは装備しています。
・XD ツーリング<ディーゼルエンジン車>
安全装備のクルーズコントロールを装備しているXDの上位グレードです。
クルーズコントロールは、ミリ波レーダーにより先行車との速度差や車間距離を認識し、自動で走行速度をコントロールするシステムです。
ドライバーがアクセルやブレーキの操作をしなくても、設定した車速内で車間距離を自動で調整・維持し、長距離走行時などのドライバーの負担を軽減する仕組みです。
・XD ツーリング L パッケージ<ディーゼルエンジン車‘>
ディーゼルエンジン車の最上位グレードです。シートはレザーとなっています。
4代目デミオ/MAZDA2のグレード一覧
・デミオ 2014年09月モデル
・MAZDA2 2019年09月モデル
・MAZDA2 2019年10月モデル