フィット(ホンダ) モデルチェンジ情報
フィットはホンダの乗用車では最も小型な車種で、トヨタのヴィッツ、日産のマーチと並び日本のコンパクトカーを代表する車種です。この3車種は日本のコンパクトカー御三家とも称せられました。
フィットは、ホンダ独自技術のセンタータンクレイアウトを採用してきました。そのおかげでコンパクトカーながら広い室内空間を実現し、また、同じ時期に販売されていた小型車の中でも燃費性能が優秀だったことから、非常に人気を博し年間販売台数トップとなったこともある車です。
2010年にはハイブリッド車も登場して燃費性能に磨きがかかり、2020年には4代目フィットが発売開始。
現在も競争の厳しいコンパクトカーカテゴリでも代表的な人気車種となっています。
競合車との比較
フィットのガソリン車、ハイブリッド車でそれぞれ競合となるクルマが違います。
ガソリン車はトヨタ ヴィッツ(ガソリン車)と日産 マーチが、そしてハイブリッドはトヨタのアクアとなるでしょう。
ガソリン車 vs トヨタ・ヴィッツ(ガソリン車)、日産・マーチ
3車種のうち、価格帯ではフィットの最廉価グレードが最も高くなります。フィットは高めの価格帯の設定といえるでしょう。
しかし、ボディサイズは3車種のうち最も大きく、コンパクトカーとしては余裕のある室内空間となります。
また、フィットは出力、トルクも3車種で最も大きいです、燃費性能も遜色ありません。
安全装置の充実度ではヴィッツが最も充実していますが、フィットにも自動ブレーキが搭載されるグレードががあり、安全性は高いと言えます。
エクステリアやインテリアのデザイン、オーディオなどの装備については好みがありますので、これらを考慮しないで考えると、
価格の安さを重視するならマーチ、安全装備の充実度を重視するならヴィッツ、広い室内空間と走行性能の良さを重視するならフィットということになるでしょう。
ホンダ・フィット | トヨタ・ヴィッツ | 日産・マーチ | |
---|---|---|---|
希望小売価格 | 129.9~192.6万円 | 118.1~208.7万円 | 115.1~184.2万円 |
全長×全幅×全高(mm) | 3955×1695×1550 | 3945×1695×1500 | 3725×1660×1535 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1935×1450×1280 | 1920×1390×1240 | 1875×1350×1275 |
駆動方式 | 2WD,4WD | 2WD,4WD | 2WD,4WD |
最高出力 | 73~97Kw | 51~73Kw | 66~81Kw |
最大トルク | 119~155Nm | 92~121Nm | 121~148Nm |
燃費性能 | 19~26.0Km/L | 21.6~25.0Km/L | 18.4~23Km/L |
主要安全装置 (一部グレード) | 自動ブレーキ EBD付ABS エアバッグ | 自動ブレーキ 車線逸脱警報 自動ライト切替 EBD付ABS エアバッグ | EBD付ABS エアバッグ |
ハイブリッド車 vs トヨタ・アクア

フィットとアクアでは、アクアのほうが室内長が長いので座席のゆとりや収納のよさでは勝っていると言えます。
ただ、アクアには2WDしかないので、寒冷地などではフィットハイブリッドのほうが便利といえるでしょう。
また、走行性能でもフィットハイブリッドのほうが勝っています。
燃費性能は若干、アクアのほうが上回ります。
安全性能については、ヴィッツと同様に、アクアにもトヨタセーフティセンスCという予防安全装備のパッケージが搭載されていますので、フィットよりも高いです。
価格帯はアクアがやや高めの価格設定となっています。
まとめると、広い室内空間や収納性の良さ、燃費の良さを選ぶならアクア、価格や走行性能を重視するならフィットハイブリッドということになるでしょう。
今後のフルモデルチェンジ予定
2021年現在、次のモデルチェンジ予定は発表されていません。
まとめ
小型車のカテゴリは、市場も大きい一方で、軽自動車も含めると多様な車種があり、また各社の看板車種ともいえる名車がひしめく市場でもあります。
その中でも、フィットは小型車のお手本とされるほど、不動の人気を誇り、厳しい燃費性能向上競争にも勝ち抜いて、ユーザーの支持を得てきました。
現在の4代目になってからはマイナーチェンジが行われておりませんので、どのようなマイナーチェンジになるか、そして次のフルモデルチェンジも注目されます。