フィット(ホンダ) モデルチェンジ情報
フィットはホンダの乗用車では最も小型な車種で、トヨタのヴィッツ、日産のマーチと並び日本のコンパクトカーを代表する車種です。この3車種は日本のコンパクトカー御三家とも称せられました。
フィットは、ホンダ独自技術のセンタータンクレイアウトを採用してきました。そのおかげでコンパクトカーながら広い室内空間を実現し、また、同じ時期に販売されていた小型車の中でも燃費性能が優秀だったことから、非常に人気を博し年間販売台数トップとなったこともある車です。
2010年にはハイブリッド車も登場して燃費性能に磨きがかかり、2020年には4代目フィットが発売開始。
現在も競争の厳しいコンパクトカーカテゴリでも代表的な人気車種となっています。
4代目GR1/2/3/4/5/6/7/8型(2020年〜)

2020年にフルモデルチェンジが発表されました。
歴代フィットの特徴である圧倒的な室内空間や高い機能性は維持しつつ、クルマでの移動においての「心地よさ」を新たな提供価値として掲げています。
外観
十分な衝突安全性能も確保しつつ、フロントピラーは従来の半分以下の厚さになりました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,995〜4,090mm | 1,695〜1,725mm | 1,515〜1,545mm(FF車) 1,540〜1,565mm(4WD車) |
インテリア/装備
骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支えるボディースタビライジングシートを、フロントシートにHondaとして初めて採用。
またリアシートには、大人がゆったりと座れる厚みのあるやわらかなパッドを取り入れました。
歴代フィット同様の広い室内空間や多彩なシートアレンジは継承しつつ、テーブルコンソールや収納レイアウトも視線・動線を考えた配置となっています。
走行性能/燃費性能
パワートレーンには、2モーターならではの力強い加速と滑らかな走りを実現するHonda独創のハイブリッドシステムe:HEVをコンパクトカーとして初めて搭載しました。
ガソリンエンジンは1,317cc・直列4気筒DOHCのL13B型と、1,496cc・直列4気筒DOHCのLEB型があります。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(JC08) | |
---|---|---|---|
L13B型(エンジン) | 72kW | 118Nm | 19.8〜24.2km/L |
LEB型(エンジン) | 72kW | 127Nm | 28.6〜38.6km/L |
H5型(モーター) | 80kW | 253Nm |
安全性能
4代目フィットは、安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備しました。
車両前後に装着された計8つのソナーセンサーと合わせて、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラが初めて搭載されています。
また、後方誤発進抑制機能、オートハイビーム、Honda初となる近距離衝突軽減ブレーキも装備しています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
4代目フィットでは、まだマイナーチェンジは発表されていません。
各グレードについて
従来のフィットとは異なり、装備などの違いでタイプを設定するのではなくユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択可能なグレード体系となっています。
・BASIC(ベーシック)
シンプルな仕様の最廉価モデルです。
・HOME(ホーム)
コンビシートやフルLEDヘッドライトなどを装備した、コンフォート仕様モデルです。
・NESS(ネス)
シートやソフトパッドに撥水ファブリックを採用し、16インチアルミホイールなどを装備。スポーティタイプのモデルです。
・CROSSTAR(クロスター)
フロントグリルとバンパー(フロント・リア)は専用デザインとなっています。
ホイールアーチプロテクター・ガーニッシュ(サイドシル・ドアロアー)なども装備したアクティブ仕様です。
・LUXE(リュクス)
ブラウンの専用内装色を設定。最上位グレードとなるスタイリッシュな仕様のモデルです。