セレナ(日産) モデルチェンジ情報
日産セレナは日産自動車の販売するミニバンです。発売当時は「パネットセレナ」という名称で、後にセレナという名称になりました。
ミニバンは商用車としてしてはありましたが、セレナは国産自動車初のファミリーカーとしてのミニバンとして売り出され、セダンが中心だったファミリーカーがミニバンに変わったきっかけとなったクルマと言えます。
2016年には初の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したモデルを発売し、再び注目を集めるなど、各社の看板車種がひしめくミニバン市場で日産セレナは人気車種であり続けリードする存在です。
5代目(C27型・2016年〜)

外観
全長×全幅×全高は4690×1695×1865mm。
新世代のグローバルデザインランゲージを導入し、フロントグリルに新世代の日産のデザインの象徴である「Vモーション」を採用したのをはじめ、「フローティングルーフ」も採用し、3代目から採用されているサイドウィンドー下端線の「シュプールライン」はより伸びやかなデザインとなって継承しました。ランプシグネチャーはブーメラン型となりました。
インテリア/装備

インストルメントパネルに「グライディングウィング」デザインを採用しました。
インテリアカラーは一部グレードにオプション設定されている「プレミアムインテリア」を含む5色を設定しました。
装備面ではオートスライドドアを改良し、インテリジェントキーを身に着けている状態でスライドドアの下に足先を入れて引くだけでドアが自動開閉する量販車で世界初のハンズフリーオートスライドドアを採用したほか、バックドアはウィンドウ部分のみの開閉も可能なハーフバックドアを備えたデュアルバックドアとなりました。
室内長×室内幅×室内高は3170×1545×1400mm。
室内長を4代目よりも180mm拡大して3,240mmとし、Aピラーやメーターデザインをスリム化したことで運転席での視界の広がりを向上し、1列目と2列目のヘッドレストを穴あきタイプとすることで後方の視界が向上しました。
走行性能/燃費性能
燃費性能においてはS-HYBRID搭載車は新型モーターの搭載により、JC08モード燃費を17.2km/L(「X」と「ハイウェイスター」の2WD車)に向上するとともに、新たに4WD車にもS-HYBRIDを搭載したことで燃費を向上し、4代目では2WD車の一部グレードのみだった平成32年度燃費基準達成車をS-HYBRID搭載の全車に拡大しました。
グレード「S」もJC08モード燃費を15.0km/Lに向上され、「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。
最高出力は110Kw、最大トルクは200Nm、燃費性能(10.15)は15.0Km/Lです。
安全性能
セレナは、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構による平成28年度自動車アセスメントの予防安全性能評価で、満点で最高評価となる「ASV++(ダブルプラス)」を獲得しています。
セレナの主な安全装備は次のとおりです。
・インテリジェント パーキングアシスト
駐車支援システムです。駐車枠を駐車枠を指定するだけで、セレナが自動でハンドル操作を行い、枠の中への駐車をサポートします。
・インテリジェント ルームミラー
車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出し、車内の状況や、天候などに影響されずいつでもクリアな後方視界が得られます。
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性が高まるとメーター内ディスプレイへの警告表示とブザーでドライバーに回避操作を促し、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、自動的に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避、または衝突時の被害や傷害を軽減する仕組みです。
・踏み間違い衝突防止アシスト
駐車操作などで、クリープ走行を含む低速走行時、進行方向に壁などの障害物がある場合に、万一ブレーキ操作が遅れ障害物と衝突する危険を察知したり、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込んでしまったときに、ドライバーにメーター内のディスプレイ表示とブザーで警告します。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2019年にマイナーチェンジされました。
デザインを一新するとともに、インテリジェントエマージェンシーブレーキ・標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)・踏み間違い衝突防止アシストなどを含む「全方位運転支援システム」を全車標準装備とするなど、先進安全技術の装備が拡充されました。
特徴的な「ダブルVモーショングリル」、フロントマスク、縦長のリアコンビランプをハイウェイスター専用パーツとしてデザイン。より力強くスポーティなデザインに進化しました。
安全装備としては、「全方位運転支援システム」を全車標準設定。また「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備にしたことで、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」該当車となりました。
特別仕様車
・Vセレクション(2017年)
「X」・「ハイウェイスター」をベースに、共通装備として、ベースグレードではメーカーセットオプションで用意されているスーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)、パーソナルテーブル(セカンド・サード左右)、カップホルダー12個、USB電源ソケット(セカンド・サード各2個)、セカンドシート 超ロングスライド+横スライド、サードスライドシート、シートバックフック8個、シートバックポケット(運転席・助手席、スマートフォン・タブレット収納付) をひとまとめにした「快適パック」と、ステアリングスイッチ(オーディオ)、6スピーカー、TVアンテナ、GPSアンテナ、リヤビューモニター用プリハーネスをひとまとめにした「日産オリジナルナビ取付パッケージ」を標準装備しています。
さらに、「X Vセレクション」は両側ワンタッチオートスライドドアを、「ハイウェイスター Vセレクション」はLEDヘッドランプ、両側ハンズフリーオートスライドドア、16インチタイヤ&アルミホイール(2WD車のみ)をそれぞれ標準装備しました。
各グレードについて
・S
最廉価グレードです。
・X
Sにアイドリングストップを追加したグレードです。また、プッシュエンジンスターターおよびインテリジェントキーが、リモートコントロールエントリーシステムというものに変わっています。
・G
収納や利便性が向上した最上級グレードです。エアコンにプラズマクラスター技術が搭載され、ヘッドライトがLEDになりました。そのほかにも、ステアリングホイールが本皮巻になったり、室内の収納が増えたりと便利になっています。
・ハイウェイスター
エクステリアが専用のものとなっています。
5代目(C27型)のグレード一覧
・セレナ 2016年08月モデル
マイナーチェンジ後
・セレナ 2019年08月モデル
・セレナ 2019年10月モデル
・セレナ 2019年11月モデル