セレナ(日産) モデルチェンジ情報
日産セレナは日産自動車の販売するミニバンです。発売当時は「パネットセレナ」という名称で、後にセレナという名称になりました。
ミニバンは商用車としてしてはありましたが、セレナは国産自動車初のファミリーカーとしてのミニバンとして売り出され、セダンが中心だったファミリーカーがミニバンに変わったきっかけとなったクルマと言えます。
2016年には初の自動運転技術「プロパイロット」を搭載したモデルを発売し、再び注目を集めるなど、各社の看板車種がひしめくミニバン市場で日産セレナは人気車種であり続けリードする存在です。
4代目(C26型・2010年〜2016年)

外観
全長×全幅×全高は4685×1695×1865mm。
階段状のショルダーライン(シュプールライン)や三角窓、パノラミックウィンドウなどといった先代のプラットフォームを継承しつつ、全体的になめらかな流れを意識したスタイルとなりました。
5ナンバークラス最大級のフロントウインドシールドを採用し、視界と開放感を確保しつつ、被視認性も向上しました。
インテリア/装備
スライドドアは開口部を広げ、ボタンを押すだけで開閉できる「ワンタッチオートスライドドア」も装備しました。
また、メーターには瞬間燃費計、車速に応じたアクセル開度を表示するエコドライブナビゲーターやECOメーターを備えた「マルチグラフィックアッパーメーター」を装備しています。
室内長×室内幅×室内高は3060×1480×1380mm。室内長も3代目比で300mm拡大しました。
走行性能/燃費性能
直噴ガソリンエンジンの採用により、4WD車も「平成22年度燃費基準+25%」を達成しました。
また、4代目セレナは既存のガソリン車に低燃費技術を掛け合わせたエンジン進化型エコカー、「PURE DRIVE」の第4弾の車種となっており、「20S」以外の全グレードにはリアに「PURE DRIVE」エンブレムが装着されています。
最高出力は108Kw、最大トルクは210Nm、燃費性能は14.4Km/Lです。
安全性能
2013年に実施されたマイナーチェンジで、前方の車両だけでなく歩行者も検知できるエマージェンシーブレーキとLDW(車線逸脱警報)を「20S」を除く全グレードに標準装備されました。
また、踏み間違い衝突防止アシスト・ふらつき警報・MOD(移動物検知)機能付アラウンドビューモニターをひとまとめにした「アドバンスドセーフティ パッケージ」を追加されました。
アラウンドビューモニターは通常、E12型ノートやデイズと同じ自動防眩ルームミラーに映し出されるが、メーカーオプションのNissanConnectナビゲーションを装着した場合はナビ画面に表示される。ディーラーオプションのアラウンドビューモニター対応日産オリジナルナビゲーションを装着した場合はスイッチ操作により、ルームミラー側とナビ側を切り替えて表示することが可能です。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2013年にマイナーチェンジされました。
外内装デザインが刷新され、ヘッドランプを2段構えのデザインに変更するとともに、フロントグリルもデザインを変更しました。
「ハイウェイスター」系では16インチアルミホイール、LEDリアコンビネーションランプ、サイドシルプロテクターのデザインも変更しました。
インテリアも「ハイウェイスター」や「20G」においてデザインを一新されたほか、「ハイウェイスターG S-HYBRID」はメーカーオプションとして「プレミアムハイコントラストインテリア」を設定しました。
さらに、「20X」・「ハイウェイスター」には防水シート、ロングアシストレール、バックドアインナーフックといった機能的なアイテムを備えた「クロスギア パッケージ」も新たに設定されました。

ボディカラーは大幅な入れ替えを行い、黒系をスーパーブラックからダイヤモンドブラックパール(オプションカラー)に差し替え、「ハイウェイスター」専用色はエターナルスノーホワイトチタンメタリックとオーロラモーヴマルチフレックスカラー(どちらもオプションカラー)を廃止し、替わって、タイガーアイブラウンパールメタリック(オプションカラー)を追加しました。
さらに、プレミアムディープコーラルメタリック(オプションカラー)、ロゼブロンズチタンメタリック(20S/20X/20G専用色)、ブルームーンホワイトパール3コートパール(オプションカラー)を追加し、全9色のラインナップとなりました。
その他、全車にフロントウィンドウ トップシェード、シフトインジケーター照明、外気温計、チケットホルダーを追加するとともに、「20G」及び「ハイウェイスター」系にはスーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)を、「20S」を除く全グレードには3列目シート用パーソナルテーブルとステアリングスイッチ夜間照明、アイドリングストップメッセージ表示を追加しました(前者は「20S」にもメーカーオプションで装備可能)。
2WDのS-HYBRID搭載車は燃費が向上しました。
特別仕様車
・ハイウェイスター Jパッケージ(2011年)
「ハイウェイスター」をベースに、両側ワンタッチオートスライドドア(挟み込み防止機構付)やキセノンヘッドランプ(ロービーム、オートレベライザー付)等を標準装備した特別仕様車です。
・ハイウェイスター Vセレクション(2011年)
「ハイウェイスター」をベースに、両側ワンタッチオートスライドドア(挟み込み防止機構付)、オゾンセーフフルオートデュアルエアコン(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)に加え、カタロググレードでは最上位グレードの「20G」のみに標準装備されている高濃度プラズマクラスターイオン・ビタミンフィルター搭載のインテリジェントエアコンシステムとセカンドシートのリラックスモード付ヘッドレストも装備した特別仕様車です。
・ハイウェイスター エアロモード(2012年)
本来はオプション設定となっているキセノンヘッドランプとフロントプロテクターを装備し、専用のダーククロムグリルとグロスブラックの専用パワーウインドウスイッチフィニッシャーを採用した特別仕様車です。
・ハイウェイスター Vエアロモード(2013年)
フロントプロテクター、専用ダーククロムグリル、専用グロスブラックパワーウインドウスイッチフィニッシャーも特別装備した特別仕様車です。
・ハイウェイスター Vセレクション+Safety S-HYBRID(2014年)
・ハイウェイスター Vセレクション+Safety(2014年)
「ハイウェイスター(S-HYBRID/4WD車)」をベースに、LEDヘッドランプ(ロービーム、オートレベライザー付、プロジェクタータイプ、シグネチャーLEDポジションランプ付)、両側ワンタッチオートスライドドア(挟み込み防止機構付)、アルミホイール(S-HYBRIDは16インチ、4WD車は15インチ)を特別装備しながら、ベース車の8万円高に抑えた特別仕様車です。
・ハイウェイスターG エアロモード S-HYBRID(2014年)
・ハイウェイスター Vエアロモード+Safety S-HYBRID(2014年)
・ハイウェイスター Vエアロモード+Safety(2014年)
各グレードについて
・20S
標準グレードです。
・20X
・20G
上級グレードです。
・ハイウェイスター
専用のグリル・エアロを搭載し、専用サスペンションを採用しています。
4代目(C26型)のグレード一覧
・セレナ 2010年11月モデル
マイナーチェンジ後
・セレナ 2012年08月モデル