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中古車の車検費用の内訳6つ|低価格に抑えるコツ5選も紹介

整備 車検 メンテナンス ピクサベイ

この記事では、中古車の車検にかかる費用について解説します。

そもそも車検とは何か、中古車購入時にかかる車検費用の内訳や、費用を抑えるコツ、中古車を選ぶ際の車検有無のチェックで確認すべきポイントについても紹介。ぜひ、「車検費用」にも着目して中古車選びをしてみてはいかがでしょうか。

Chapter
車検とは?
中古車の車検費用の目安
中古車の車検費用の内訳6つ
中古車の車検費用を抑えるコツ5選
中古車購入時、車検有無のチェックポイント3つ
中古車購入時は車検費用にも着目しよう!

車検とは?

整備 車検 メンテナンス ピクサベイ

「車検」とは、車両に定期的な検査や登録を実施し、保安基準を満たし安全が確保されているかを確認するために義務付けられている検査のことです。正式名称は「自動車検査登録制度」になります。

車検は道路運送車両法に規定されており、対象となる車両は、排気量250cc未満の普通自動二輪車と小型特殊自動車を除いた全車両です。

出典:道路運送車両法の概要 - 一般財団法人 自動車検査登録情報協会

車検が切れた場合はどうする?

車検の有効期限は、車両の種類によってや、新規か継続かなどで異なります。
軽自動車を含む自家用自動車は、初回登録の有効期限は3年、2回目以降の有効期限は2年になります。有効期限内に車検を受けず、車検証(自動車検査証)の有効期限が切れた状態を「車検切れ」と言います。

車検切れの車両は、原則公道を走れません
車検切れの状態で公道を走った場合は「無車検運行」となり、道路運送車両法違反として半年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

出典:車検切れの車の車検方法。仮ナンバー・名義変更|チューリッヒ

中古車の車検費用の目安

車 お金 電卓

新車であれ中古車であれ、公道で車に乗るならば必ず車検を受けなければなりませんが、車検を受けるにはそれなりの費用がかかります。費用の目安は、1,500ccクラスでおよそ10万円です。

ただし中古車となると、コンディションや経年劣化、故障等によって部品交換の費用が高額になる可能性もあります。中古車の車検費用については、あらかじめ車検に出すディーラーやカー用品店等で見積もってもらいましょう。

中古車の車検費用の内訳6つ

車のハンドル

それでは、中古車の車検費用の内訳について詳しく見ていきましょう。
車検費用の内訳は、主に「自動車重量税」「自賠責保険」「検査手数料」「点検費用」「事務手数料」「部品交換費」の6つです。

1:自動車重量税

中古車の車検費用の内訳の1つ目は、「自動車重量税」です。
車検工場によっては「法定費用」とも表記されていることがあり、車検を受ける際には誰しもが払う必要があります。

この費用は車両重量と車検期間によって決まります。

2:自賠責保険

中古車の車検費用の内訳の2つ目は「自賠責保険」で、こちらも「法定費用」に含まれるものとなります。
正式名称は「自動車損害賠償責任保険」で、交通事故による被害者救済を目的として自動車損害賠償保障法で定められている保険です。

この保険は別名「強制保険」とも言われる通り、車検を受ける際に加入しなければならない保険です。費用(基準料率)は損害保険料率算出機構にて決定しており、2021年4月1日時点では、自家用車の24カ月契約の場合で20,010円となります。

出典:自賠責保険基準料率表|損害保険料率算出機構

3:検査手数料

中古車の車検費用の内訳の3つ目は、「検査手数料」です。こちらも「法定費用」となる費用の一つです。

車検を受ける場合には「検査手数料」が必要です。印紙・証紙で支払うことから、「印紙・証紙代」と表記されることもあります。
費用は、軽自動車で1,400円、5ナンバー車で1,700円、3ナンバー車で1,800円ですが、指定整備工場経由の場合は、一律1,100円になります。

出典:検査にかかる手数料 自動車検査・登録ガイド

4:点検費用

中古車の車検費用の内訳の4つ目は、「点検費用」です。
点検費用は「24カ月定期点検を代行する料金」を指すため、「法定費用」ではありません。

車検を受けるためには「24カ月定期点検」を受ける必要があり、点検結果を点検記録簿に記載して車検時に提示します。
この「24カ月定期点検」自体は、車の所有者自身が実施しても問題ありませんが、整備の知識や経験に自信が無ければディーラーやカー用品店等に依頼するのが無難です。

費用は依頼先によって様々ですが、ディーラーに依頼するよりカー用品店やガソリンスタンドに依頼した方が安いと言われています。

5:事務手数料

中古車の車検費用の内訳の5つ目は、「事務手数料」です。事務手数料は「車検を代行する料金」を指します。従ってこれも「法定費用」ではありません。

車の所有者自身が車検を実施すればこの料金はかかりませんが、ディーラー等に24カ月定期点検を依頼するのであれば、車検代行も同じところに依頼するのが無難です。

6:部品交換費

中古車の車検費用の内訳の6つ目は、「部品交換費」です。
前述の24カ月定期点検の結果、部品交換が必要となった際は、この「部品交換費」がかかります。もちろんこれは「法定費用」ではありません。

この費用はクルマの年式、使用用途や頻度、扱われ方によって変わりますが、中古車の場合は交換が必要な部品の数が多めになる傾向があります。

中古車の車検費用を抑えるコツ5選

電卓 計算 女性

ここまで、車検についての基本的な情報を紹介してきました。
車検を受けるには様々な費用がかかることがお分かりいただけたでしょう。そのため、できれば費用を抑えたいと思う方が多いのではないでしょうか。

ここからは、中古車の車検費用を抑えるコツについて5つ紹介していきます。

1:ディーラー以外での車検を検討する

中古車の車検費用を抑えるコツの1つ目は、「ディーラー以外で車検を受ける」ことです。

ディーラーはクルマの販売元ですので信頼が高く、車検においても点検項目が網羅されていて部品交換もきっちり行い、万全の整備をしてくれるというメリットはあります。その反面、車検費用という点で見ると他の業者に比べて金額が高いのがデメリットです。

車検は町の整備工場やガソリンスタンド、カー用品店でも車検を受けることができます。
車検費用はそれぞれで異なりますが、ディーラーよりも低価格で設定しているところが多く存在します。基本的な整備はしっかり行いますので、車検を通すことに問題はありません。

車検費用を抑えたいと考える場合、ディーラー以外の車検業者に依頼することを検討してみましょう。

2:点検項目を最小限にする

中古車の車検費用を抑えるコツの2つ目は、「点検項目を最小限にする」ことです。

車検費用が変動する要因は、部品交換にあります。特にディーラーに車検を依頼すると、必要以上の点検項目が設定されている場合があります。これは顧客が今後も安心してクルマに乗っていただけるようにという品質維持の姿勢からくるものです。事前に点検項目を絞れるかを相談してみるといいでしょう。

町の整備工場などでは、臨機応変にそのあたりの相談に乗ってくれる可能性が高いです。また、ガソリンスタンドやカー用品店だと、最初から基本的な項目のみ整備することで価格を抑えている場合があります。

車検費用を抑えたいと考える場合、点検項目について依頼先と相談してみるのもいい手段です。

3:安い業者を探す

中古車の車検費用を抑えるコツの3つ目は、「安い業者を探す」ことです。
それには、複数の業者から見積もりを取って比較するのが最適です。直接業者を回ってもいいですし、インターネットで一括比較ができるサイトもありますので、利用してみましょう。

車検費用を抑えたいと考える場合、相見積もりを取って比較するといい結果が得られます。

4:割引を活用する

中古車の車検費用を抑えるコツの4つ目は、「割引を活用する」ことです。

車検の依頼先で、いずれかの割引サービスや期末決算の特典キャンペーンが実施されていれば、是非活用しましょう。特にカー用品店では、車検を受けると店舗で販売している商品やサービスの割引が受けられるところがあるので、事前に確認することをおすすめします。

車検費用を抑えたいと考える場合、割引の有無を確認して積極的に活用してみましょう。

5:ユーザー車検をする

中古車の車検費用を抑えるコツの5つ目は、「ユーザー車検をする」ことです。

「ユーザー車検」とは、車検を業者に依頼せずに自分で行うことを指します。これにより、車検費用のうち代行費用がかからなくなります
費用はかなり抑えられるユーザー車検ですが、代行しない分ユーザー側の負担が大きくなります。車検場は平日しか開いていないので、会社員であれば休みを取らなければなりません。

また、車検場の検査ラインで行う項目を事前に覚えておく必要があります。24カ月点検整備も自分で行う必要があり、車に詳しい人でないとかなり大変な作業となります。

車検費用を抑えたいと考える場合、整備士の資格を持っているかそれに準じた知識と技術を持っていて、時間に余裕のある人の場合、ユーザー車検も有効な手段の1つです。

中古車購入時、車検有無のチェックポイント3つ

車 買い替え

ここまで、車検費用を抑えるコツを紹介してきました。とはいえ、車検費用はまとまったお金が必要となります。となると、いくら低価格だとしても車検切れの中古車を購入するのは得策ではありません。

そこで、中古車を購入する際に確認しておきたい車検の有無チェックについて紹介します。3つのポイントがありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1:価格に車検代が含まれているか

中古車購入時の車検有無のチェックポイントの1つ目は、「価格に車検代が含まれているか」ということです。

例えば「車検整備付き中古車」という表記があれば、中古車価格に車検整備費用が含まれていることを指します。展示されている時点では車検切れですが、2年分の車検を取った状態で納車となりますので、次の車検までは車検費用はかかりません。

2:車検2年付き中古車か

中古車購入時の車検有無のチェックポイントの2つ目は、「車検2年付き中古車か」ということです。

これも、展示されている時点では車検切れですが、2年車検を取った状態で納車となる中古車の場合です。ただし、中古車価格の他に車検費用や手数料が別途必要となります。
なお、業者によっては、中古車本体価格に車検費用が上乗せされている場合もありますので、確認が必要です。

3:予備車検付きの中古車か

中古車購入時の車検有無のチェックポイントの3つ目は、「予備車検付きの中古車か」ということです。

「予備車検」とは、ナンバーが付いていない中古車の新規登録の際に適用される車検です。予備車検された中古車は、通常の車検(新規車検・継続車検)と同様の検査に合格していますが、まだ本登録されていないのでナンバーが無い状態です。
そのため、別途、本登録してナンバーを取得する必要があります。

本登録を業者に依頼する場合は、中古車本体の他に登録代行の手数料がかかりますが、既に車検は通っているので車検費用は必要ありません。

中古車購入時は車検費用にも着目しよう!

車 ディーラー 商談

今回は、中古車を購入する際の車検費用について紹介しました。

車に乗るのに車検は受けなくてはならないため、車検費用は避けて通れない出費ですが、抑えられる部分もあることが分かりました。特に中古車購入の場合は新車購入とは異なり、車検業者の選択肢が幅広く、車検の有無等の様々な状態があります

車検費用をはじめとする中古車本体価格以外の部分にも着目することで、より賢くお得に中古車を購入しましょう。

車選びドットコムマガジン編集部

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