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エクストレイル(日産)モデルチェンジ解説

日産 エクストレイル

日産の人気SUV、エクストレイルは2022年に4代目のT33型がデビューしました。

ここでは初代T30型から3代目T32型まで、歴代のエクストレイルの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報。グレード別スペックやライバル車情報を掲載。

多くの写真と、どこよりも豊富な情報でエクストレイルを完全把握してください。

Chapter
概要
モデルチェンジの歴史・略年表
初代(T30型・2000年〜2007年)
2代目(T31型・2008年〜2013年)
3代目(T32型・2013年〜)
競合車との比較
まとめ

概要

日産 エクストレイル

車高が高くて外観もかっこよく、荷室が広いので荷物もたくさん積めるため、世界的にもブームになっているSUV。

どちらかというとアウトドア派向けのクルマだったのですが、シティユースでも便利だし、かっこいいし、中型サイズのSUVは運転もしやすいと人気です。

競合ひしめく中、中型SUVの代名詞的な存在となっているのが日産のエクストレイルです。

中型SUVというカテゴリーでは、他社に後れをとっていた日産自動車ですが、「200万円で買える使える四駆」をキャッチフレーズにしてエクストレイルは誕生し、瞬く間にこのカテゴリで代表的なクルマとなりました。

エクストレイルの名前は、スノーボードやスケートボードといった若者に人気のエクストリーム・スポーツ(eXtreme sports)からXを、トレイル(trail)は荒れ道やオフロードを進むという意味の言葉に由来します。

競合車たちがよりシティユース向けの作りにシフトしていく中で、名前の由来からわかるように、エクストレイル初代からオフロード志向を保ち続けているところが特徴と言えるでしょう。

モデルチェンジの歴史・略年表

2000年 初代エクストレイル(T30型)発売
2003年 マイナーチェンジ
2007年 フルモデルチェンジ 2代目エクストレイル(T31型)発売
2010年 マイナーチェンジ
2013年 フルモデルチェンジ 3代目エクストレイル(T32型・ガソリンエンジン車)発売
クリーンディーゼル車は生産・販売継続。
2015年 T31型クリーンディーゼル車の生産・販売終了
T32型のハイブリッド車を発売
2017年 マイナーチェンジ
2022年 T33型デビュー

初代(T30型・2000年〜2007年)

日産 エクストレイル 初代(T30型)

外観

全長4,445~4,520mm×全幅1,765mm×全高1,675mm

シティユース向けの曲線の多いデザインのクルマが多いミドルサイズSUVの中で、オフロード志向の、直線の多い箱型の無骨なデザインとなっています。

エンジン

・QR20DE 2.0L 直列4気筒DOHC 150PS
・SR20VET 2.0L 直列4気筒 DOHC 280PS

SRエンジンは日産自動車の代表的な直列4気筒エンジンで、汎用性が高くさまざまな車種に搭載されてきたエンジンですが、平成12年の排ガス規制に対応するために開発されたエンジンのQRエンジンに切り替わりました。QRエンジンが初めて搭載された車種が、エクストレイルです。

電子制御で4WDと2WDを切り替えられる、4WDシステム「オールモード4x4」を搭載しています。オこれは、スタンバイ式4WDの一種で、センターデフを用いずトランスファーに内蔵された油圧式の湿式多板クラッチで動力の断続を行います。

スタンバイ式4WDとは、通常時は前輪駆動ですが、滑ったときなど必要に応じてトルクが後輪に配分され4輪駆動に切り替わるという方式です。
エクストレイルのオールモード4WDは、トルクの配分を手動で50:50に固定でき、常に4輪駆動にすることも選択できます。

さらに、2代目エクストレイル以降では、オールモード4x4iとなり、さまざまな電子制御によりオートモードにしておけばドライバーのアクセルを踏み込む量やステアリングを切る量などを検知し、状況に応じて車が自動的に前後トルクをきめ細かく最適に配分するようになりました。

インテリア

シートは撥水加工、ラゲッジは防水で、室内を丸ごと洗えるため、汚れた自転車やスノーボードをそのまま積んでも後で洗えます。

これはモデルチェンジをしても引き継がれている装備です。

装備

フロントのフェンダーに樹脂を採用。多少ぶつけても凹みません。
安全装備は、次のものがついています。

・SRSデュアルエアバッグシステム
運転席と助手席に備わったエアバッグです。

・EBD付ABS
前後左右のブレーキバランスを自動的に調整し、制動性アップやコーナリング時の車両姿勢の安定化をはかります。

・ブレーキアシスト
センサーがドライバーのブレーキ操作を常時監視し、急ブレーキであることを検知すると、ブレーキ油圧シリンダーで発生させる力を自動的にドライバーのブレーキ踏力より高めて、制動力を増幅し制動距離を短くさせる仕組みです。

マイナーチェンジ

2003年にマイナーチェンジされ、フロント・リアバンパー、フロントグリルの形状が変更され、CIも現行のものに変更されました。同時にポップアップステアリングなどの仕様・装備が向上しています。


特別仕様車

・「アクシス」(2002年)
専用バンパー・内装仕様を装備しています。

選び方とおすすめグレード

エクストレイルには標準グレード「20S」上級グレード「20X」の2タイプがあります。

初代エクストレイルは駆動方式が2WD(FF)か4WD、AT車かMT車といった観点からまず選択し、装備の充実度で標準グレードの20Sか上級グレードの20Xのいずれかを選ぶことになるでしょう。

廉価グレードの20Sですと、エアコンがオートでないなど装備に不満を感じるという人も少なくなく、2代前のモデルということもあり価格もお手頃感があることから、20Xをおすすめします

アクシスやライダーといったグレードについては、エクステリアをカスタマイズ車ですのでお好みに応じてということになるでしょう。

ベース車の20Xよりもお手頃価格で購入できることもあり、このようなクルマはねらい目とも言えそうです。

エクストレイル(T30)のモデル・グレード一覧

初代(T30型・2000年〜2007年)の中古車一覧

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

2代目(T31型・2008年〜2013年)

日産 エクストレイル 2代目(T31型)

外観

4,590~4,615mm×全幅1,785mm×全高1,685mm

初代から若干大きくなりました。好評だった無骨な箱型のエクステリアはそのままに、インテリアや装備がより充実し、サイズが初代から一回り大きくなったのが2代目エクストレイルT31型です。

また、クリーンディーゼル搭載グレード、GTシリーズが今回のモデルで採用され、2015年まで発売されました。

クリーンディーゼルは低燃費ながらトルクが大きく、SUVにふさわしい力強さがあったため人気となり、2代目エクストレイル自体は2013年で生産中止となったものの、ディーゼルエンジンモデルだけは、2015年まで生産が継続しました。

エンジン

・2リッター直列4気筒「MR20DE」(137ps、20.4kgm)

QRエンジンの後継エンジンで、2代目エクストレイルの他、セレナやティーダにも搭載されています。また、国内車種だけでなく、ルノー、ルノーサムスンのクルマにも搭載されています。

ミッションは初代ではATでしたが、CVTに変更になっています。

インテリア

初代エクストレイルのインテリア、装備を引き継ぎましたが、質感は高まりました。ダッシュボード中央はセンターメーターから蓋付収納に変わっています。

装備

オールモード4x4は「オートモード4x4i」に進化。ヨーレートセンサーやステアリング舵角センサー、VDCといった電子制御が追加され、操縦安定性や走破性が高まりました。

マイナーチェンジ

2010年にマイナーチェンジされ、フロント周りが“X”を強調した従来の「20GT」に近いデザインに統一されると共にヘッドライトのデザインを一新しました。

リアコンビランプの配色を変更すると同時に、ブレーキランプ部分をLEDに変更。足回りは「20S」、「20X」の17インチアルミホイールのデザインとタイヤサイズを変更し、「20GT」は従来設定されていたドライビングギアと同じデザインの18インチアルミホイールを新しく採用しました。

ボディカラーは「ヒマラヤンカーキメタリック」など新色2色を含む7色を設定。

インテリアでは、大径メーター中央に瞬間燃費計やメンテナンス必要時期などを表示する車両情報ディスプレイを採用し、従来の7セグ+液晶セグメントの簡易表示から白色ドットマトリックス方式にし2バイト文字表示対応とグラフィカルな各種警告表示の対応など、大幅に情報量が増えたものとなりました。

ピラー内装色とクロスシートの素材も変更され、4WD・CVT車に路面状況や坂の勾配に応じて走行速度を設定できるアドバンスドヒルディセントコントロール(速度設定機能付)を採用し、全車に保温保冷機能付グローブボックス、インテリジェントキー+エンジンイモビライザー(「20S」を除く)、後席中央3点式シートベルト&ヘッドレスト(前者についてはGTは従来から標準装備済)も新たに標準装備される等、大幅に性能向上、機能追加を果たしました。

特別仕様車

・20Xt(2011年)
18インチタイヤとアルミホイールとなっています。

・20Stt(2012年)
インテリジェントキー、エンジンイモビライザー、フロントバンパー組込みハロゲンフォグランプ、ASCD(オートスピードコントロール装置)などを標準装備し、利便性や快適性を向上しました。

・20Xtt(2012年)
キセノンヘッドランプや18インチタイヤ・アルミホイールなどを標準装備してより精悍なエクステリアとしました。

選び方とおすすめグレード

2代目エクストレイルのグレードは多くの種類があるようですが、エンジンが2リッターか2.5リッターか、ガソリンエンジンかディーゼルエンジンか、(大半が4WDですが)走行方式が2WDか4WDかといったことから選択することになります。

最も安いグレードは20Sですが、エアコンがマニュアルであることをはじめ、装備が貧弱であるというところは否めませんので、上級グレードである20Xから選ばれることをおすすめします。

SUVらしい力強い走りと燃費性能のよさを両方持ち合わせたディーゼルエンジン搭載グレードの20GTは、ユーザーから多くの支持を受け、2代目モデルが3代目にモデルチェンジした後も2年間、生産と販売を継続しました。

3代目ではディーゼルエンジン搭載グレードがなくなり、代わりにハイブリッドが登場しましたが、ディーゼルエンジン搭載グレードの登場が根強く期待されています。

ディーゼルエンジン搭載グレードは、2代目モデルしかありませんので、2代目エクストレイルの中古車をお探しの方は、ぜひ検討してみてください。

エクストレイル(T31)のモデル・グレード一覧

2代目(T31型・2008年〜2013年)の中古車一覧

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

3代目(T32型・2013年〜)

日産 エクストレイル 3代目(T32型)

外観

全長4,640mm×全幅1,820mm×全高1,715mmで、全高を除き2代目(T31型)エクストレイルよりも若干大きくなりました。ルノーと共同開発したアーキテクチャー「CMF」を採用しました。

また、先代までに採用されていたボックス型のデザインが曲線的なデザインにがらりと変更されました。よりシティユース向けとなっています。

これはエクストレイルは全世界共通車で、欧州や北米マーケットでは、ミドルサイズSUVのカテゴリーではシティユース向けのほうが人気があり、それにあわせたという事情が背景にあります。

エンジン

直列4気筒直噴エンジンMR20DD型(最高出力147ps/6,000rpm、最大トルク21.1kgm/4,400rpm)

エンジンは2代目と同様MRシリーズですが、直噴化しました。直噴タイプエンジンは、シリンダー内へ燃料を直接噴射する事により、熱効率を高められて高トルクを発生させると同時に、低燃費をも実現するエンジンです。

また、ハイブリッドも3代目から導入されています。2代目エクストレイルのディーゼルエンジンモデルのユーザーの取り込みを図ったものと言われています。

装備

・エマージェンシーブレーキ
フロントに配置したカメラが、前方の車両や歩行者の有無を検知し、前方の車両や歩行者と衝突する危険を察知すると、ディスプレイへの表示とブザーでドライバーに危険を回避する操作をするように促し、さらにドライバーが減速できなかった場合には緊急ブレーキを作動させて減速、衝突を回避するか、衝突時の被害を低減する仕組みです。

・踏み間違い衝突防止アシスト
進行方向に障害物が存在することや、障害物までの距離は、ソナーで認識し、ブレーキと間違えてアクセルを強く踏みすぎることで周囲の壁や車両に衝突してしまう事故を防ぎます。

・車線逸脱警報
フロントやリアに設置したカメラを用いて、走行車線の白線を認識し、白線の位置と、走行方向、そしてドライバーの操作を総合的に判断して、意図的な車線変更でないと判断した場合には警告を発することで、意図しないのに車線を逸脱した場合に、これを検知して警報で注意喚起することで安全を確保する仕組みです。

マイナーチェンジ

2017年にマイナーチェンジされました。
グレード名称も「20S」、「20X」、「20S HYBRID」、「20X HYBRID」に変更されています。

駐車支援システムのインテリジェントパーキングアシストの性能向上や、MOD(移動物検知)付アラウンドビューモニターがナビゲーションシステム(ディーラーオプション)やインテリジェントルームミラー(他の装備とセットでメーカーオプション設定)からも表示可能となった「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」に強化されるなど、各種安全装備が向上されています。

ボディカラーは新色5色を追加し、12色展開。内装・ステアリングのデザインも一新されました。

特別仕様車

・20X ブラック エクストリーマーX(2014年)
フロントグリルをダーククロム化、フロントアンダーカバー、フォグランプフィニッシャー、アンダーカバー(サイド・リア)をダークメタリック化、17インチアルミホイールをブラックメタリック化、フロントオーバーライダーとリアアンダーカバーにはダーククロムフィニッシュを施しています。

・20Xt エマージェンシーブレーキパッケージ(2015年)
LEDヘッドランプ、フォグランプ(クロームメッキリング付)、MOD機能付アラウンドビューモニター、インテリジェントパーキングアシスト、ステアリングスイッチ、NissanConnectナビゲーションシステム、BSW(後側方車両検知警報)、ふらつき警報、クルーズコントロール、ルーフレール、リモコンオートバックドアをすべて標準装備しつつ、オプション装着時よりも割安な価格設定としました。

・20Xtt エマージェンシーブレーキパッケージ(2016年)
2016年1月に発売された特別仕様車です。20Xをベースとし、アルミホイールとタイヤを18インチにサイズアップし、アルミホイールを新デザインに変更しています。
メーカーオプションでMOD(移動物検知)機能付アラウンドビューモニター・インテリジェントパーキングアシスト・ステアリングスイッチ・NissanConnectナビゲーションシステム・BSW・ふらつき警報・クルーズコントロールのレス設定が可能となっています。

・20Xi、20Xi HYBRID(2017年)
20Xと20X HYBRID(各2列シート車)をベースに、プロパイロット・インテリジェント アラウンドビューモニター・電動パーキングブレーキ等が特別装備されています。

各グレードについて

・20S エマージェンシーブレーキ パッケージ
最安価のグレードです。エアコンはマニュアルで、プッシュエンジンスターターがありません。ただし、ハイブリッドはプッシュエンジンスターターがつき、エアコンもオートとなっています。

・20X エマージェンシーブレーキ パッケージ
20Sにオートライトシステムが追加、エアコンもオートです。ステアリングは本革巻きです。

・モード・プレミア
装備は20Xと同等。ヘッドランプはLED。フロントバンパー、デュアルエキゾーストマフラー、18インチアルミホイールが専用のものとなっています。
なお、2019年発表の「AUTECH」の設定に伴い、モード・プレミアは廃止されました。

・エクストリーマーX
装備は20Xとほぼ同等、エクステリアが追加、ダーククロムフロントグリルが追加されています。

選び方とおすすめグレード

エクストレイルのグレードには20S20Xからモード・プレミア(2019年以降はAUTECH)、エクストリーマーXがあります。そして各グレードにガソリンかハイブリッドタイプがあります。

まず、パワートレインをガソリンエンジンかハイブリッドのどちらにするかを決めましょう。これによって、多くのグレードから選択肢が半分に減ることになります。

燃費性能とそれに見合った価格かどうかということは、どのように乗るかによって決まってきます。

ハイブリッドはガソリンエンジンに比べて車両価格は高めになりますが、ランニングコストである燃費は安くなるというメリットがありますので、長期間乗るという方ならハイブリッドのほうがお得になるでしょう。

ただ、エクストレイルのハイブリッドの燃費性能は20km/Lで、ガソリンエンジン車の15.6km/lという燃費性能と比べて著しくいいというわけでもありません。
ハイブリッド車は優遇税制(自動車税、自動車重量税の軽減、免税)が適用されるというメリットもありますので、それを含めて検討することになりますが、価格に見合ったメリットが受けられるのかどうか、よく考える必要があるでしょう。

次に、収容定員を何人にするか、でも絞り込めます。2列シートか3列シートかの選択です。
3列シート、7人乗りはミドルサイズSUVでは他のクルマにはないので、このカテゴリで多人数が乗れるクルマを探しているという方は、エクストレイルの20Xグレード以上の3列シート仕様一択ということになりますね。
実際には、3列目シートは狭く、大人が長時間座るのは苦しいという評価もありますので、多人数で乗ることが最も重要と考える方は、別のクルマ(例えば大型ミニバン)と比較することになるでしょう。

ガソリンかハイブリッドか、収容定員で絞りこんだら、後は装備の充実度で決めることになります。当然ながら、装備が充実すればするほど値段が高くなっていきます。
最も安価なグレードは20Sです。しかし、エアコンはマニュアルだったり、プッシュエンジンスターターがついていないなど、装備に貧弱さがあることは否めず、乗り続けていると不満が出てくるかもしれません。
グレード20Xになると、オートエアコンやプッシュエンジンスターターも追加されるほか、本革巻きステアリングやオートライトシステムのような装備がつきます。長期間乗ることを考えたら、20Sよりも20Xがおすすめグレードです。

ですので、エクストレイルを購入するときは20Xからがおススメです。その他のモード・プレミア、エクストリーマーXなどは20Xがベースとなった、エクステリアをカスタマイズしたクルマですので、特に外観にこだわりがなければ20Xをおすすめします。

なお、20S、20Xのハイブリッドはそれぞれのガソリンエンジンモデルよりも装備が充実。20Sはオートエアコンやプッシュエンジンスターターがつき、20Xはリモコンバックドアが付きます。

特にリモコンバックドアは両手が手がふさがっていても自動でバックドアがあき非常に便利です。

エクストレイル(T32)のモデル・グレード一覧

3代目(T32型・2013年〜)の中古車一覧

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

競合車との比較

トヨタ RAV4

トヨタ RAV4

クロスオーバーSUVの先駆けとなった車。4代目は海外専売車となっていましたが、2019年4月に日本市場向けに5代目RAV4が発売されています。

2代目エクストレイルと同時期のRAV4は3代目(ACA31W型・2005年 - 2016年)がメインとなるでしょう。

RAV4は2代目(T31型)エクストレイルよりもコンパクトながら、燃費は若干劣ります。しかし、エンジンの出力・トルクともエクストレイルよりも大きくなっており、力強い走りが楽しめるクルマでしょう。

デザインがエクストレイルが武骨なオフロード志向なのに対し、RAV4はシティユースを意識した流線形のデザインとなっています。

街乗り中心ならばRAV4、オフロードなど悪路での走行も考えるならエクストレイル。ということになるのではないでしょうか。


エクストレイル(T31 型)RAV4(ACA31W型)
全長×全幅×全高
室内長×幅×高
4635mm×1790mm×1785mm
2000mm×1450mm×1265mm
4365mm×1855mm×1685mm
1820mm×1495mm×1240mm
定員5人5人
走行性能
最高出力
最大トルク
101Kw
200Nm
125Kw
224Nm
燃費14km/l12.6km/l

スズキ エスクード

スズキ エスクード

まだ、SUVというジャンルも確立していなかった1980年代後半に、ライトなクロスカントリー車(「ライトクロカン」)というコンセプトで開発された車がスズキのエスクードです。

2代目エクストレイルと同時期(2005年)に発売された車が、エスクード3代目モデル(2005年〜2015年)です。

3代目からモノコックボディーに頑丈なラダーフレームを溶接して一体化させた「ラダーフレームビルトインモノコックボディ構造」を採用し、セパレートフレームの従来型に比べて車体剛性、乗り心地や快適性を備えています。

エスクードはエクストレイルよりもひと回り若干小さいコンパクトクラスですが、4WD車の走行性能はエクストレイルにも負けない力強さを備えています。

後は、お値段や乗り心地などが比較するときに考慮することになるでしょう。


エクストレイル(T31 型)エスクード(3代目)
全長×全幅×全高
室内長×幅×高
4635mm×1790mm×1785mm
2000mm×1450mm×1265mm
4175mm×1775mm×1610mm
1960mm×1480mm×1265mm
定員5人5人
走行性能
最高出力
最大トルク
101Kw
200Nm
86Kw
151Nm
燃費14km/l17.4Kw/l

トヨタ ハリアー

トヨタ ハリアー

トヨタのクロスオーバーSUVで、高級セダンのような乗り心地と快適性を売りとしたSUVです。

ボディサイズ、走行性能、燃費はほぼ互角です。安全装備は若干、ハリアーのほうが充実していますが、装備の機能もエクストレイル、ハリアーともほぼ同等の機能を備えています。

価格はハリアーのほうが若干高めになります。乗り心地や走り、デザイン、インテリアへのこだわりが価格差に見合うものでなければ、エクストレイルを選ぶべきと言えるのではないでしょうか。


エクストレイルハリアー
希望小売価格(2WD) 223.8~330.6万円
(4WD) 244.5~351.3万円
(2WD) 279.7~369.7万円
(4WD) 299.2~459.1万円
全長×全幅×全高
室内長×幅×高
4640mm×1820mm×1715mm
2005mm×1535mm×1265mm
4720mm×1835mm×1695mm
1965mm×1480mm×1220mm
定員5名~7名5名
走行性能
最高出力
最大トルク
(ガソリン・ハイブリッド共)
108Kw
207Nm
ガソリン / ハイブリッド
111Kw / 112Kw
193Nm / 206Nm
燃費ガソリン 15.6-16.4km/l
ハイブリッド 20.6 km/l
ガソリン 15.2-16.0km/l
ハイブリッド 21.4-21.8 km/l

マツダ CX-5

マツダ CX-5

CX-5はマツダのクロスオーバーSUV。高いレベルの走行性能を実現するスカイアクティブテクノロジーを搭載しています。価格から燃費までほぼ同等のスペックとなっています。実装している安全装備もほぼ同等の機能を持っています。

CX-5のディーゼルのトルクは非常に大きく、坂道などで力強さが欲しいという方には魅力的な走行性能と言えるでしょう。

デザインやインテリアなどの好みでエクストレイルかCX-5を選ぶことになるのではないでしょうか。


エクストレイルCX-5
希望小売価格(2WD) 223.8~330.6万円
(4WD) 244.5~351.3万円
(2WD) 246.2~268.9万円
(4WD) 268.9万円
全長×全幅×全高
室内長×幅×高
4640mm×1820mm×1715mm
2005mm×1535mm×1265mm
4540mm×1940mm×1705mm
1910mm×1530mm×1290mm
定員5名~7名5名
走行性能
最高出力
最大トルク
(ガソリン・ハイブリッド共)
108Kw
207Nm
(ガソリン) (ディーゼル)
114~138Kw 129Kw
196~250Nm 420Nm
燃費ガソリン 15.6-16.4km/l
ハイブリッド 20.6 km/l
ガソリン 14.6~16.4Km/l
ディーゼル 18.0~18.4Km/l

スバル フォレスター

スバル フォレスター

スバルのクロスオーバーSUVです。高速道路からオフロードまであらゆる場面に対応していることが売りとなっています。駆動方式は4WDのみです。

フォレスターは4WDのみでありながら、価格帯はエクストレイルより安いです。雪国などにお住まいで4駆のSUVが乗りたいというユーザーにとっては魅力的な車ではないでしょうか。

ボディサイズ、走行性能もエクストレイルとほぼ同等。燃費はおおむねエクストレイルのほうがよく、フォレスターにハイブリッドはありません。

2WDやハイブリッドといった、エクストレイルにはありフォレスターにないスペックを求めるならば、最初からフォレスターは選択肢になりませんが、そうでなければ、フォレスターは有力な選択肢となるでしょう。


エクストレイルフォレスター
希望小売価格(2WD) 223.8~330.6万円
(4WD) 244.5~351.3万円
(4WD) 214.9~312.8万円
全長×全幅×全高
室内長×幅×高
4640mm×1820mm×1715mm
2005mm×1535mm×1265mm
4610mm×1795mm×1715mm
2095mm×1540mm×1280mm
定員5名~7名5名
走行性能
最高出力
最大トルク
(ガソリン・ハイブリッド共)
108Kw
207Nm
(ガソリン)
109Kw
196Nm
燃費ガソリン 15.6-16.4km/l
ハイブリッド 20.6 km/l
ガソリン 13.4-16.0Km/l

まとめ

3代目(T32型)エクストレイルではシティユースでの利用を意識したデザインに変わったものの、オフロードでの走破性や、水洗いできるインテリアなど、初代エクストレイルからのオフロード志向は引き継がれており、ユーザーから支持されている理由となっています。

3代目になってデザインが街乗りでも違和感がない流線形のデザインとなったことで、普段使いでもアウトドアでも活躍するシーンが増え、ますますファンを増やしたクルマです。

このカテゴリには有力な競合車は多いものの、釣りやスキーといった趣味を持つアウトドア派の方には、道具として使うクルマとしてファーストチョイスになるクルマになるでしょう。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

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