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中古で2代目日産ノートを買うならこの型式がオススメ!

日産 ノートe-POWER

一言でコンパクトカーといっても軽自動車を少し大きくしたようなモデルや、大きめの車種もあります。2代目日産ノートは後者で、全長は3990mm(初期型)〜4100mm(後期型)あり、トヨタ・ヤリスは全長3940mm、ホンダ・フィットは3995mm。ヤリスよりも160mm長く、フィットよりも105mmあります。
たいした差ではないと思われるかもしれませんが、主に後席のレッグスペースの広さを生み出しているのがノートの特徴です。

Chapter
日産ノートとは?
人気のe-POWERは走行フィールでも利点が多い

日産ノートとは?

日産 ノート

日産のコンパクトカーといえば、マーチが長らく代表的モデルでした。欧州のセグメント分けでBセグメントをベースに、マーチよりも全長とホイールベースを延ばしたのが初代ノートです。
2600mmのホイールベースは、3代目トヨタ・ヴィッツの2510mm、広大な荷室容量を誇った3代目ホンダ・フィットの2530mmと比べても70〜90mmも長くなっています。全長とホイールベースの長短がキャビンの広さにつながるだけに、この差は決して小さくありません。とはいっても初代ノート(初期型)は4mをギリギリ切るサイズで、パッケージングの巧みさも光っていました。
また、2段マルチトランクモードを備えた使い勝手の良いラゲッジスペースも美点でした。

今回のテーマである2代目ノートも初代の広々としたリヤシートが受け継がれています。
2012年9月に発売された2代目は、さらにパッケージングが進化しています。バンパー内部や燃料タンクの形状などが見直され、さらに、アクセルペダルの位置をより前に出すことで広いキャビンを獲得しています。後席は初代と同様に、クラストップレベルを誇る広い膝回り空間が確保されています。
筆者は現在、マツダ・デミオに乗っていますが、ノートの後席の広さには乗る度に驚かされます。
同時に2代目ノートは、最小回転半径は4.7m(FF)と小回り性能も確保。ただし、2016年11月に追加されたシリーズハイブリッド(100%電動駆動)の「e-POWER」は、前席下にリチウムイオンバッテリーとDC/DCコンバーターを備えるため、前席座面下に足が入らなくなっています。
また、12Vの補機用バッテリーは、工具やパンク修理キットとラゲッジ床下に配置されているため、荷室床下はその分狭くなっています。

この「e-POWER」が出る前の2代目ノートは、販売面ではトヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィットの後塵を拝していましたが、2018年上半期の登録車販売台数でサニー以来、48年ぶりにトップに輝いたのは記憶に新しいところ。100%電動駆動のシリーズハイブリッドの追加で、ノートは息を吹き返したといえるでしょう。同時に、ハイブリッドを揃えておくことがヒットモデルの条件であることも再確認させられました。
この「e-POWER」の利点は、ガソリンを給油できれば電欠の心配が一切なく、モーター駆動らしい発進時から力強い走りが得られること、回生ブレーキによる減速フィールに加えて、アクセルペダルで加速だけでなく、減速が可能な「ワンペダル操作」も電動駆動らしい特徴。
さらに、筆者は雪上、氷上でノートe-POWERを試乗する機会がありましたが、モーター駆動はこうした滑りやすい路面でも発進、加速、減速がしやすく、コントロール性の高さが確認できました。2018年7月にはノートe-POWERにモーターアシスト付きの4WDが追加されています。FFでもコントロールしやすい利点を備えるノートe-POWERだけに、4WDの追加は降雪地域などの方にとって朗報でした。
4WDにより4輪共にモーター駆動になり、緻密なコントロールにより、凍結路や雪が深い場所でも安心して走破できます。

人気のe-POWERは走行フィールでも利点が多い

日産 ノートe-POWER

2015年7月に受けたマイナーチェンジで、それまで一部グレードにメーカーオプション設定されていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「LDW(車線逸脱警報)」が「NISMO」、「NISMO S」をのぞき全車に標準装備されています。中古車で狙う際は、最低でもこの衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報が搭載された物件を選びたいところ。
さらに、2017年9月の一部改良で、ロングドライブ時などの疲労を軽減する「インテリジェントクルーズコントロール」や、車線を逸脱しそうになると、車線内に戻す操作を支援する「車線逸脱防止支援システム」が追加されています。

さらに注目なのが、「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」の性能も向上に加えて、ペダルの踏み間違い抑制する「踏み間違い衝突防止アシスト」が約25km/hまで作動車速域が拡大した上に、e-POWERは歩行者にも対応しています。
さらに、翌2018年7月の改良で、「e-POWER S」をのぞき「踏み間違い衝突防止アシスト」が標準化されています。先述したように、ガソリン車でもe-POWERと同様、「インテリジェント・クルーズコントロール」と「車線逸脱防止支援システム」が搭載されていますので、ガソリンエンジン車を狙うのであればこれ以降のモデルがオススメです。

また、2WDか4WDかを選ぶかは、ほかの車種と同様、降雪地域やスキーなどのウインタースポーツを頻繁に楽しむのなら後者が無難で、そうでなければ2WDで十分。パワートレーンの選択では、人気のe-POWERがベストでしょう。
今までご紹介したような100%電動駆動の利点を享受できます。一方、イニシャルコスト(車両価格)で有利なのがガソリンエンジン車で、基本設計の古さから多少走り味も古く感じられるものの、広い後席というノートの利点が得られます。

日産 ノート NISMO

グレードで目を惹くのは「メダリスト」で、専用のフロントマスクを備えるなど、見た目重視の人にオススメです。ただし、最上級グレードなので新車価格は高めに設定されています。実を取るのであれば「X」でも十分でしょうし、「X Vセレクション」などの特別仕様車や「NISMO」、「AUTECH」などのスポーティグレード、カスタムモデルもあります。
いずれにしても使い方などニーズを見極めた上で、見た目など、好みのグレードを選択するのが無難といえそうです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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